マンション建設がどんどん進んでいる滋賀県大津市。
隣接している京都などからの移住者が増えています。
※物価が高い、混雑がひどいなどなど、「京都は住むところではない」などと言われたりしております。
そうした中、滋賀県大津市の石山駅の北側、工場跡地にて、総戸数1000戸規模の超大型マンションの建設が進んでいます。
石山駅には新快速も停車するため、京都や大阪への通勤も便利です。
マンションが完成しますと、多くの子育て世代が入居すると思われます。マンション建設が、地域の発展につながることを祈りながら、当記事を執筆しております。
↓動画でも解説しております(動画の方が詳しいです)
マンション建設予定地の歴史
超大型マンションができる場所は石山駅の北側。ルネサス滋賀工場の跡地です。
マンション建設地は、単なる工場跡地と思いきや、非常に歴史のある場所なのです。
琵琶湖の豊富な水を活かして、戦前はレーヨン工業が発展。そうしたこともあり、製造業が盛んな場所だったのです。
しかしながら、ルネサス滋賀工場は2021年8月に閉鎖。そして、跡地はアーク不動産に譲渡され、超大型マンションの建設が進んでいるのです。
こんな歴史がある場所がマンションになるなんて・・・・と思っている地元住民は少なくないでしょう。
※旭化成の「旭」は、かつて、この地で起こった粟津の戦いで討ち死となった「旭将軍」=木曽義仲から来ています。
関連記事:「義仲寺を訪問!木曽義仲、そして松尾芭蕉の墓所です。」(内部リンク)
マンション建設予定地の最寄り駅と校区
マンション建設予定地の最寄り駅は、新快速停車駅・石山駅です。
石山駅北口からすぐの場所となります。
京都や大阪へのアクセスがよい場所ということができるでしょう。
また、小学校区は晴嵐、中学校区は粟津となっております。
小学校区については、個人的には、今後、変更になるかもしれないと思っています。
というのも、マンション建設地のある晴嵐2丁目は、番地によって、小学校区が異なっているからです(晴嵐 or 膳所)。
総戸数1000戸規模のマンションができて、子育て世代の流入が増えると、小学校のキャパなども検討されると思います。
今後の情報に注視していった方がよさそうです。
総戸数1000戸規模!商業施設も
現場近くに設置されていた表示板を見ていきます。
まず、総戸数ですが、10階建てのマンションを3棟(382戸+367戸+252戸)建設し、1001戸となる予定だということです。
ただいま建設中の西武大津店跡地マンションの総戸数を上回り、県下最大規模ということになります。
さらに、商業施設用地も確保されているようです。また、報道によりますと、公園も整備されるということです。
土地の面積が、47,799.45平方メートルということで、東京ドーム1つ分超の大きさ。かなり広大です。
そのため、1000戸規模ですが、タワーマンションとして建設されることはないですし、さらに、公園や商業施設まで整備する用地があるということになります。
工事の様子
旧東海道沿いから、建設地を見てみました。画像の通り、かなり広大です。
現場からは、アスベスト(石綿)も検出されたようですので、除去工事もなされていた模様です。
もともと工場跡地ですので、アスベストが検出されたことは、何ら不思議なことではありません。
しっかりと除去されますので、マンション購入を検討されている方におかれましては、心配する必要はありません。
マンションの工事が完了するのは、2025年7月の予定だとのことです。解体工事終了後は、建設工事が一気に進んでいくと思います。
マンション建設について思うこと
大津市は京都や大阪へのアクセスもよいため、流入人口が増えております。大津市で唯一の百貨店だった西武大津店跡地にも700戸規模の大型マンションの建設が進んでいます。
参考記事:「【成瀬で話題に】「西武大津店」閉店までの軌跡。跡地は大型マンションに!」
人口が増えることは、地域に活力を与えることにつながり、地域の発展にも貢献すると信じています。
一方で、マンション建設に懸念を抱いている人がいることも事実です。
大津の大型マンションに住もうと思っている方は、住まいを単なる寝床や生活の場としてとらえるのではなく、ぜひとも、地域の担い手になってほしいと思います。
石山駅北側のマンション建設地は、旭化成創業の地。
さらに、旧東海道にも面していて、近世は、人やモノの往来が活発でした。
粟津の地は、近江八景の「粟津松原」として知られていて、かつての旧東海道は松並木だったのです。
さらに、中世には、付近は粟津の戦いの舞台となっていました。木曽義仲は粟津の戦いで討ち死。さらに、今井兼平は自害を果たしました。
マンション建設地のすぐ近くには、今井兼平の墓もあります。
非常の歴史がある地域なのです。
「そうした歴史ある地域に住まわせてもらうという意識を持て」とまでは言いませんが、地域の歴史や特性について、しっかりと理解したうえで、マンションへの移住を検討してほしいものです。