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矢橋帰帆島を訪問!バーベキューやキャンプ、プールを楽しめる

帰帆南橋から帰帆島の眺め

琵琶湖における唯一の人工島である矢橋帰帆島に行ってきました。矢橋帰帆島には、大雑把に申し上げますと、西には湖岸緑地が、北には下水処理場が、南には公園があります。矢橋帰帆島には、何があるのか、南側から時計回りにて島を徒歩で一周してきましたので、レポートしていきます。

矢橋帰帆島とは

矢橋帰帆島の地図

矢橋帰帆島は、滋賀県南東部における下水処理場をつくるため、1982年に完成しました。すなわち、矢橋帰帆島は、人工島なのです。当時、琵琶湖では、富栄養化が深刻な時期であったことが造成の背景にあると思われます。

琵琶湖には、沖島・多景島・竹生島という3つの島があります。矢橋帰帆島を加えますと、琵琶湖には4つの島があるとも解釈できます。しかし、島というのは、自然にできた水に浮かぶ陸地と捉えるのが普通ですので、厳密に申し上げますと、矢橋帰帆島は、島ではありません

ただし、一般的には、島ということが多いですので、ここでも、"島"という表現を用います。

では、島の南西部から時計回りにて、矢橋帰帆島の様子を見ていきましょう。

西側は湖岸緑地、バーベキュー等を楽しめる

湖岸緑地帰帆島

矢橋帰帆島の西側一帯は、湖岸緑地が広がっています。湖岸緑地の中で、最も南側にあるのが、帰帆島の湖岸緑地です。京都方面からのアクセスが最もよいということを意味しましょう。

湖岸緑地・帰帆島は、上の写真のように、芝生が広がっています。ここでは、バーベキューを楽しむことができます。必ず、ルール・マナーを守って、楽しんでください。

吹き出し

また、無料でキャンプをすることもできますが、湖岸緑地はキャンプ場として整備しているわけではないので、ご留意ください(矢橋帰帆島公園内に有料のキャンプ場もある、後述)。それにしても、これまで、湖岸緑地でキャンプをする人などほとんど見かけなかったのですが、最近は、多くの人がキャンプを楽しんでいる感じがします。

一方、琵琶湖側では、釣りを楽しめます。琵琶湖では、外来魚のリリースは禁止となっているので、外来魚は、回収ボックスにお入れください。

帰帆島にある松尾芭蕉の句碑

湖岸緑地の真ん中付近に、松尾芭蕉の句碑があります。

かくれけり 師走の湖の かいつぶり

と書かれています湖(うみ)は琵琶湖のことです。鳰(かいつぶり)が、水面に頭を突っ込み、消えて隠れていく様子をえがいています。ちなみに、琵琶湖のことを鳰の湖ということもあります。

なお、上の写真において、奥に見える建物は、トイレです。

湖岸緑地帰帆島駐車場

帰帆島の湖岸緑地には、3カ所駐車場があります。私が、帰帆島を訪れた際は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で駐車場を閉鎖していたので、車は1台も止まっていませんでした(なお、私は、自動車を使わず訪問)。

北帰帆橋

湖岸緑地の最も北側に来ました。帰帆北橋が見えます。湖岸緑地の区間は、以上となります。

これより、帰帆島を東へ進むことになります。帰帆北橋の下をくぐって、県道をこえますと、大規模な施設が見えてきます。

北側には下水処理場

湖南中部浄化センター

矢橋帰帆島の北側(但し、県道より東側)には、下水処理場があります。その名も、湖南中部浄化センターです。滋賀県南東部の広い範囲で排出された下水がここに集まってきます。この下水処理場は、全国でも規模の大きいほうになります。

湖南中部浄化センターの施設

この柵の向こう側から、水の音が聞こえてきました。下水が集まってきているのでしょうか?臭いはあまり感じられませんでした。なお、この上には、テニスコートがあります。

私事ですが、実は、小学生の時、校外学習で湖南中部浄化センターを見学に行きました。施設の大きさに圧倒された記憶があります。

その際、隣接している滋賀県立水環境科学館を見学し、楽しんだのですが、現在は、淡海環境プラザとなっています。下水処理関連技術の開発などを行っているようです。

遺跡の広場
遺跡の広場、奥の建物が淡海環境プラザ

ここまで、矢橋帰帆島の北側の部分を紹介しました。下水処理場が主だった施設となります。

南側は公園

帰帆島への道路

先に、注意点を述べておきましょう。上の写真は、矢橋帰帆島に上陸できる道路です。下水処理場やこれから紹介する公園へ車で行くには、この道路を通る必要があります。湖岸緑地からは、徒歩でしか行くことができません

さあ、次に、矢橋帰帆島の南側(ただし、県道より東側)の区間についてです。こちらは、矢橋帰帆島公園として整備されています(正式には、矢橋帰帆島における湖岸緑地と県道を除いた場所が矢橋帰帆島公園)。

矢橋帰帆島公園の土俵

まずは、こちらから。上の写真は、土俵です。土俵があるということに、私は、大変驚きました。大相撲帰帆島場所みたいなことができそうですね。

矢橋帰帆島公園プール

土俵のすぐ隣には、プールがあります。スライダーもありますので、大いに楽しめそうです。なお、夏季限定のオープンとなりますので、ご注意ください。

矢橋帰帆島公園駐車場

矢橋帰帆島公園の大規模な駐車場です。観光バスもとめることができます。

矢橋帰帆島公園の駐車場の近くには、グラウンドがあります。予約が必要です。そして、おもしろ自転車というものもありました。チケットは、芝生の広場管理棟で購入する必要があるとのことです。車のような自転車をこぐことができるので、子どもにとっては、非常に楽しいと思います。

また、大規模な遊具が設置されています。タワーやローラー滑り台などがあるので、子どもたちも、大いに楽しめそうです。

そして、遊具が設置されている場所の奥には、芝生が広がっています。大変、開放的です。ボール遊びなどができそうです。バーベキューはできません(湖岸緑地へ回ってください)。

矢橋帰帆島キャンプ場

矢橋帰帆島公園には、有料のキャンプ場もあります。こちらは、キャンプをするために、しっかりと整備されています。キャンプ場は山中にあるイメージですが、こちらは、市街地からアクセスのよいキャンプ場です。

なお、繰り返しになりますが、湖岸緑地では無料でキャンプを楽しめます。ただし、キャンプ場として整備はされていません。

公園から湖岸緑地へ戻る

矢橋帰帆島の太陽光発電

最後に、西へ進み、矢橋帰帆島公園から湖岸緑地を目指します。その途中に、上の写真のような光景がひろがっていました。約3万3000枚の太陽光パネルがあります。滋賀県最大の太陽光発電です。

帰帆南橋

さらに進みと、帰帆南橋が見えてきました。イオンモール方面から帰帆島をつなぐ橋です。ここを抜けると、、、

湖岸緑地帰帆島

湖岸緑地へ戻ってきました。矢橋帰帆島を一周できました。

最後に

武村正義元知事の言葉(帰帆島内にて撮影)

矢橋帰帆島には、バーベキューなどをできる湖岸緑地、下水を処理する湖南中部浄化センター、子どもが大いに楽しめる公園などがあることを確認しました。

矢橋は、「急がば回れ」ということわざの舞台となっている非常に歴史ある場所です。帰帆島を訪れる際は、その歴史について頭に入れていただけると幸いです(以下の関連記事欄より当該記事をご覧ください)。

最後に、矢橋帰帆島を造成する際、地元では反対運動もあったようです。地元住民の犠牲も伴って、帰帆島が完成したということも頭の片隅に入れておいてください。

  • この記事を書いた人

undecided

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