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滋賀県各市町の犯罪率を調べた。治安の良し悪しの参考に。

2020年4月22日

琵琶湖と文字

当記事は、滋賀県の各市町における犯罪率を見ていきたいと思います。なお、当ブログ管理人は、「犯罪率が高い=治安が悪い」と言うことはできないと思っております。治安の良し悪しを判断するうえでの一つの指標であるとお考え下さい。あくまで参考です。

治安の良し悪しを判断するために

吹き出し

治安の良し悪しを判断するには、犯罪率のデータだけでは不足しています。すなわち、単純に犯罪率のデータを見て、治安が良い・悪いと判断するのは早計です。犯罪率のデータ以外に、次のようなデータが必要と考えます。

  • 人口当たりの犯罪率
  • 面積当たりの犯罪率
  • 軽犯罪と重犯罪の比率
  • 犯罪の種別
  • 町丁(市町村以下の区域名)のデータ
  • 住民の治安意識

こういったところでしょうか。これら全てを変数にして、計測するのは大変、というより(公表データだけでは)不可能だと思います。

したがって、当記事では、人口当たりの犯罪率(後述)のみを載せています。治安の良し悪しのあくまで参考にしてください。

ここでいう「犯罪率」とは

まずは、「犯罪率」の定義づけをせねばなりません。ここでの定義は、滋賀県が公表しているデータと同じものとします。

滋賀県は犯罪率の定義を「人口1万人あたりの刑法犯認知件数」としています。
すなわち、「刑法犯認知件数÷人口×10,000」ということになりますね。

ここで、一つ指摘しておきます。当たり前ですが、各市町の犯罪件数だけを見ていては、治安の良し悪しなど判別できません。人口密集地の方が犯罪は多く発生するものとみられます。一方、犯罪率というデータは、人口の多少に左右されません。それ故、各市町の治安を判断するうえで、参考にできる点はあるかもしれません。

これをもとに、以下、進めていきます。

市町村別犯罪率

では、滋賀県の市町別犯罪率のデータを見てみます。最初に犯罪率を表に示したもの、次に地図に犯罪率を色分けしたものを載せます(濃い色になるほど、犯罪率が高い)。

なお、最初に示すデータは、令和元年(平成31年も含む)1月から12月の1年間が対象期間です。

順位市町名犯罪率
1豊郷町74.8
2草津市69.7
3彦根市53.6
4竜王町52.7
5大津市50.4
6甲良町50.1
7湖南市46.7
8近江八幡市46.5
9甲賀市46.2
10長浜市45.9
11守山市43.5
12栗東市40.6
13東近江市38.5
14米原市38.4
15野洲市36.4
16愛荘町35.6
17多賀町33.1
18高島市28.8
19日野町25.6
県平均47.7
全国平均59

参考資料:滋賀の犯罪統計データ 市町別の順位(令和元年)

滋賀県犯罪率マップ

参考資料:滋賀の犯罪統計データ 市町別の順位(令和元年)をもとに作成

いかがでしょうか。令和元年のデータだけを見てもなあ、と思われる方もいらっしゃると思うので、令和元年以外の犯罪率についても簡単に見ておきます。

まずは、平成30年。
1位が草津市で、犯罪率83.5
2位が彦根市で、犯罪率67.0
3位が栗東市で、犯罪率62.0
4位が豊郷町で、犯罪率57.0
以上が、県平均56.1を上回る市町でした。

次に、平成29年。
1位が豊郷町で、犯罪率132.6
2位が草津市で、犯罪率94.7
3位が彦根市で、犯罪率71.6
4位が湖南市で、犯罪率66.2
5位が多賀町で、犯罪率61.8
以上が、県平均61.5を上回る市町でした。

最後に平成28年。
1位が草津市で、犯罪率107.7
2位が豊郷町で、犯罪率97.5
3位が彦根市で、犯罪率92.7
以上が、県平均67.4を上回る市町でした。

特徴

では、犯罪率の関する大まかな特徴を記します。

まず、人口の多い地域ほど、犯罪率が高い傾向がみられます。もちろん、一部例外もあります。

また、平均値より中央値が低い傾向がみられます。留意する必要があります。

ちなみに、滋賀県の犯罪率は、全国の犯罪率と比べると、ほぼ一貫して低い傾向が見て取ることができます。また、年々、犯罪率は、滋賀県・全国ともに低下し続けています。

最後に

最初に述べたことの繰り返しになりますが、犯罪率(ここでは、人口1万人あたりの刑法犯認知件数)は、あくまで、各市町の治安の良し悪しを判断する一つの指標です。あくまで参考です。そのほかにも、様々な指標を考慮に入れるべきだと考えます。治安を判断するうえで、犯罪率のデータだけを鵜呑みにすることのないようお願いします。

参考資料
滋賀県ホームページ「滋賀の犯罪統計データ」の各資料

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undecided

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