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【徒歩で比叡山】表参道(本坂)より延暦寺へ!実は、県道

延暦寺表参道

滋賀県道316号比叡山線を走破してきました。同県道の一部区間は、延暦寺表参道(本坂)となっており、まさに、「険道」といえる状態でした。当記事では、とりわけ、延暦寺表参道の様子を詳しくお伝えしていきます。延暦寺へ行かれる方は、ぜひ、ハイキング気分で歩いてみてください。

滋賀県道316号比叡山線について

下坂本6丁目交差点
下坂本6丁目交差点

最初に、比叡山表参道も指定されている滋賀県道316号について述べておきます。

滋賀県道316号は、比叡山内(大津市坂本本町)を起点に、下坂本6丁目交差点までを結ぶ、4.5kmの県道となっています。とりわけ、比叡山表参道の区間は、未舗装、車両通行不可、急勾配で、まさに、県道ならぬ険道といえる状態となっています。

私は、終点である下坂本6丁目交差点より比叡山へと向かいました。

比叡山坂本駅
比叡山坂本駅

下坂本6丁目交差点より、比叡山方面へ西に進んでいくと、JR湖西線比叡山坂本駅があります。JR湖西線の高架をくぐりますと、いよいよ、上り坂となってきます。

日吉大社一ノ鳥居
日吉大社一ノ鳥居

少し上り坂をのぼっていくと、日吉大社一ノ鳥居があります。そして、京阪石坂線の坂本比叡山口駅を過ぎると、、、

日吉大社二ノ鳥居
日吉大社二ノ鳥居

日吉大社二ノ鳥居があります。日吉大社は、比叡山の麓(滋賀県側)にある神社です。

穴太衆

未舗装の歩道を歩いていますが、石積みが特徴的です。これは、いわゆる、穴太衆積。このあたりは、伝統的建造物群保存地区に指定されているだけあって、非常に美しい街並みとなっています

日吉大社表鳥居
日吉大社表鳥居

県道上に日吉大社の鳥居が2つありましたが、ほぼのぼりきったところで、日吉大社の表鳥居が見えてきます。表鳥居をくぐると、境内へと行けます。

滋賀県道316号線

のぼってきたところを振り返りました。日吉大社は、上の写真の左側。そして、のぼってきた道路は、写真右へとカーブをしているように見えますが、県道314号線は、実は、カーブへは行きません。これより、延暦寺表参道となるのです。

表参道を歩いて延暦寺へ

比叡山周辺の地図

上の地図の上方に、県道比叡山線(延暦寺表参道)と書かれています。そうです。延暦寺表参道は、県道に指定されているのです。

延暦寺表参道は、本坂とも呼ばれています。

延暦寺の表参道は、京都側ではなく大津側となるのです。延暦寺表参道を歩きたいという方は、JR比叡山坂本駅または京阪坂本比叡山口駅よりお越しください。

延暦寺表参道(本坂)の序盤は舗装あり

比叡山表参道階段

延暦寺表参道は、こちらの階段へと続きます。この階段近くに、根本中堂まで25丁と書かれていましたので、だいたい、2725mほど歩くということになるのでしょう(1丁は約109m)。

さすが、延暦寺参道だけあって、ところどころに、丁石(丁という単位で道程を示す石)が設置されています。こうしたものを楽しむのもよいでしょう。

滋賀県道比叡山線

階段をのぼりきると、県道比叡山線と書かれていました。車両の通行はできませんが、ここは、れっきとした県道なのです。

階段をのぼりきると、いったん、アスファルトによる舗装路となります。駐車場も確認できました。自家用車でも、お越しいただくことができます。

ただ、舗装路は一瞬。すぐに、未舗装となり、いよいよ、登山道の様相となってきます

延暦寺表参道(本坂)未舗装区間の様子

延暦寺表参道

上のような感じの道が続きます。完全なる登山です。

実は、表参道沿いには、上の写真のように、電柱がたっていて電線が通っています。比叡山方面へと電気を供給するためでしょう。

丁石
五丁

丁石はこれ。

私の経験では、目的地へと近づくにつれて、丁石の数字が減っていく気がするのですが、ここは、目的地へと近づくにつれて数字が大きくなっていました。

延暦寺表参道からの北側の景色

木々が開け、下界の街並みを見られる場所が、2カ所あるのですが、上の写真はそのうちの1カ所の様子です。

かすんでいるのと、ウェブページの負荷を下げるべく画像を荒くしているせいで、見づらいかもしれませんが、沖島や琵琶湖大橋、大津の街を望むことができます。

延暦寺表参道

延暦寺表参道(本坂)は、荒れている箇所が結構ありますが、低山登山と思えばなんともないと思います。例えば、水流によって削られている場所があります(上の写真)。雨の日は歩きたくないものです。

再び舗装路に

延暦寺表参道舗装路

がんばって未舗装の登山道をのぼりますと、急に、舗装路が見えてきます。再び、舗装路となります。舗装路とはいえ、勾配は、相変わらず、急です。がんばって歩きましょう。

延暦寺表参道

いやー、びっくりしました。まもなく、ゴールというところで、最大に難関が。3月上旬の訪問でしたが、圧雪路がありました。

勾配ありなので、圧雪路を普通の靴で歩くと、確実に、滑って負傷すると思います。私は、斜面を歩いて、ここを通過しました。

比叡山東塔エリアに到着

滋賀県道314号比叡山線起点標

さあ、根本中堂の少し手前に、滋賀県道316号比叡山線の起点標と思われるものを発見しました。

今は、坂本ケーブルや自家用車で比叡山(東塔)へ来る方がほとんどですが、坂本ケーブル開通前は、やはり、表参道の重要性は、極めて高かったと思われます。

今も、かの延暦寺の表参道という役割を担っていることから、県道に指定されていると思われます。

起点標のある場所より、少し進むと、東塔の事務所や売店などがある場所にでてきます。

法華総持院東塔
法華総持院東塔

なお、お堂を参拝するためには、巡拝券が必要となります

表参道からは、巡拝受付所を通らずに、東塔に入れてしまいますが、参拝をされる方は、必ず、巡拝受付所で巡拝券を購入してください。

最後に

滋賀県道316号の標高差は約550m。延暦寺表参道の区間は、勾配が大きく大変です。運動のできる格好でお越しくださいませ。

ぜひ、滋賀県道316号比叡山線に指定されている延暦寺表参道(本坂)より、比叡山延暦寺へと足を運んでみてください。

  • この記事を書いた人

undecided

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