今回は、JRを使って滋賀に行こうと思っている方向けの記事です。滋賀のJRはちょっとわかりにくいところがあります。本日は、県外の皆さんが滋賀に行くとき、電車の載り間違えを防ぐべく、滋賀県民が解説します。
滋賀のJRを図で確認
縮尺がかなりおかしい、簡素な図となってしまいました。ごめんなさい。
滋賀県のJRは、琵琶湖を挟んで大きく2つの路線があることが特徴です（これが後々ネックとなります）。
琵琶湖の西側を走るのが湖西線（山科-近江塩津間）です。
主に琵琶湖の東側を走るのが琵琶湖線（京都-長浜間）です。なお、琵琶湖線は愛称で、実際は、京都-米原間は東海道線の一部、米原-長浜間は北陸線の一部です。
ちなみに、米原より大垣・岐阜・名古屋方面（滋賀県内なら米原-柏原間）は、普通に東海道線と呼びます。また、長浜以北（滋賀県内なら長浜-近江塩津間）は、普通に北陸線と呼びます。
草津-柘植間は草津線が走っています。
湖西線経由？or米原（琵琶湖線）経由？
前述した通り、琵琶湖を挟んで西側を湖西線、東側を琵琶湖線が走っています。京都・大阪方面から滋賀へ来られる方は、目的地によっては、山科駅で乗り換えをせねばなりません。
神戸線・京都線から滋賀方面に直通している電車の多くは、琵琶湖線へ行きます。しかし、もちろん例外もあります。とりわけ注意が必要なのは、新快速です。日中の時間帯を中心に新快速は、1時間に1本程度湖西線経由があります（湖西線経由敦賀行き、湖西線経由近江今津行き）。新快速に乗って滋賀へ行こうと思っている方は十分注意してください。
間違えないようにする方法
○自分の行き先の駅が湖西線か琵琶湖線かどちらにあるかあらかじめ調べておく。
○電車の表示がAなら琵琶湖線、Bなら湖西線。駅の案内表示もしっかり確認。
○京都駅前後で、自分の乗っている電車が本当に正しいかチェックする。
○山科駅が近づいたら、もう一度確認。異なる路線に行く電車だったら山科駅で乗り換え。
新快速米原・敦賀行き
新快速米原経由敦賀行きとは違う！
ややこしいこと極まりないのが、新快速米原・敦賀行きです。これ、新快速米原経由敦賀行きとは異なります。十分注意を。
この新快速は、前4両が新快速湖西線経由敦賀行き、後8両が新快速米原行きとなります。京都駅で分離作業が行われます。平日1日1本のレア電車です。私の周りでも、この電車で行き先を誤ってしまったという人がいます。十分な注意を払ってください。
間違えないようにする方法
○湖西線の駅が目的地の方は前4両に、琵琶湖線の駅が目的地の方は後8両に乗る。
○京都駅の手前くらいで、自分の乗っている場所が正しいか確認。
柘植行きにも注意
京都駅0番乗り場では、夕方を中心に草津線の柘植行きの直通電車があります。この電車は、琵琶湖線の草津まで行った後、草津線に入ります。草津線の利用者にとっては大変便利な電車だと思います。間違える人は少ないですが、念のため確認をお願いします。
間違えないようにする方法
○草津線利用者以外は乗らない。
永原と米原・長浜の間違えに注意
湖西線の電車に永原（ながはら）行きの電車があります。注意してほしいのが、米原（まいばら）・長浜（ながはま）行きの電車との乗り間違えです。湖西線の永原行きは、京都発となりますので、京都駅・山科駅を利用される方は注意が必要です。
ちなみに、永原は長浜市の一部です。ただ、永原駅と長浜駅の場所は非常に離れています。菅浦へ行かれる方は、永原駅を下車すればよいですが、長浜市中心部（黒壁スクエアなど）を観光される方は長浜駅（琵琶湖線）を利用してください（永原駅から歩けるような距離ではない）。
間違えないようにする方法
○駅の自動放送を聞くだけにとどまらず、案内板や電車の表示を目視で確認する。
○山科駅にて、自分の行き先の駅を再度確認する。
柏原は「かしわばら」と読みます
滋賀県で最も東にある駅が、東海道線の柏原（かしわばら）駅です。柏原は中山道の宿場町として知られていますが、行くときには注意が必要です。
実は、近畿地方で柏原駅が3つあります。1つ目は大和路線の柏原（かしわら）駅です。柏原（かしわら）は大阪の都市の1つですね。2つ目は福知山線の柏原（かいばら）駅です。福知山線と加古川線が合流する谷川駅の次の駅です。そして、東海道線の柏原（かしわばら）駅です。前述の通り、中山道の柏原宿の最寄り駅です。
間違えないようにする方法
○乗り換え案内など検索をかける際、どこの県（府）の駅なのか、どこの路線の駅なのかを確認する。
○仮に間違えた場所に行ってしまうと、大変なことになるので、何度も確認する。
最後に
滋賀のJRでちょっとわかりにくい点を、解説しました。東京などの都市部の電車と比べますと、何ら問題はないと思いますが、それでもやはり間違いは起きてしまいます。柏原（かしわばら）駅の場所を間違えてしまうと大損害ですが、琵琶湖線と湖西線を間違えることも結構つらいものです。どうぞ、ご注意ください。
