ラジオ体操第4(正式名称:ラヂオ体操第4)の動画を見ました。非常に面白い動画でしたが、これを体操と言ってもよいのかと思うほど難しいものになっています。本日は、ラジオ体操第4について、自称ラジオ体操愛好家である当ブログ管理人が語っていきます。
噂のラジオ体操第4の動画はこちら
いかがでしたが?もはや体操ではありませんね(笑)。体操競技と言ったほうがよいのではないでしょうか。絶対にできませんね。
ラジオ体操第4の構成
ラジオ体操第4は8つの運動で構成されています。ラジオ体操第4の動画を見て、それぞれがどのような運動か解説します。なお、運動名の多くは、当ブログ管理人が名づけています。
背伸びの運動
動画の0:09~0:15
前奏に続いて、背伸びの運動です。ラジオ体操第一の1番目の運動とほぼ同じです(実は異なるところもありますので、後程述べます)。
腕を横へ振って足を曲げ伸ばす運動
動画の0:15~0:22
動画では、「手足の運動」と表現しています。この運動もラジオ体操第一の2番目の運動とほぼ同じものです。
横曲げの運動
動画の0:22~0:28
「伸ばす運動」と表現されています。胸の横をしっかりと伸ばしましょう。ラジオ体操第一の4番目の運動を意識して作成したものだと思いますが、動きとしては(幻の)2代目ラジオ体操第3の横曲げの運動に似ています。
体を前後に曲げる運動
動画の0:28~0:40
まず、体を後ろにそらし、その後、前に曲げるという動きです。2回目の後ろにそらす際は、そのはずみで次の運動の準備をします。動画の0:36~0:40が次の運動の準備です。この運動は、ラジオ体操第一6番目の運動と似ていますが、大幅にアレンジされているため、ラジオ体操第4のオリジナル運動と言ってよいと思います。
体をねじる運動
動画の0:40~0:54
これより後の運動は、並大抵の人はできません。私は「体をねじる運動」と命名しましたが、姿勢が非常に奇妙です。柔軟性も求められます。動画を見ればわかりますが、上半身は動かさず、つま先を動かすため、体をねじることができます。なお、0:47~0:54は次の運動の準備です。
倒立をしながら足を動かす運動
動画の0:54~1:07
号令は「腕を鍛えながら股関節の運動」と言っています。倒立をしながら、足を動かしたり開脚したりします。その場で倒立ができる人は、この運動もできるかもしれません。
足を手で持って伸ばす運動
動画の1:07~1:20
スケート選手ならできそうな動きです。号令によると、足で鼓動を感じなければならないそうです。鼓動を感じたらOKのポーズをします。
3人が協力する運動
動画の1:20~
最後の運動です。立位、座位に関わらず、椅子が必要な運動です。組体操と言ってよいと思います。上で倒立をする人にとって重要なことは、下の人を信頼することです。
ラジオ体操愛好家の私が思うこと
ラジオ体操第4に対して、ラジオ体操愛好家の視点から物申してみたいと思います。
最初の3つの運動はラジオ体操第一と同じ動きにしてほしい
最初の3つの運動はラジオ体操第一の動きとほぼ同じです。ただし、例えば、▽背伸びの運動では、かかとを上げないこと▽腕を横へ振って足を曲げ伸ばす運動では、腕をしっかり交差することなどを正確に実践してほしいと感じました。
「いつでも、どこでも、だれでも」できるものではない
「いつでも、どこでも、だれでも」というのが、ラジオ体操の原則ですので、その3つの視点から考えていきます。
なお、協力運動がありますので、3人の人手がいることを前提とします。
いつでも
これについては、音源さえあれば合致しますね。もちろん、停電時などCDプレイヤーが動かない時は除きます。ということで、「いつでも」はOK。
どこでも
これは、少し厳しいかな。室内で実施するのなら汚れることはありませんが、屋外で実施するとなると場所によっては汚れてしまうかもしれません(自分が汚れてもよいのならいいのですが…)。また、頑丈な椅子が必ず必要となります。ということで、「どこでも」は△or×。
だれでも
ラジオ体操第4ができる人は、圧倒的に少数派です。私も含めてほとんどの人はできません。ということで、「だれでも」は成立しません。
ラジオ体操第4は非公式
ラジオ体操の歴史上、ラジオ体操第4は存在しません。関係者はラジオ体操第4を、正式なラジオ体操とは思っていません。といのは、ラジオ体操第4は、民間企業が作ったものだからです。
動画最後のアップされるところを見たらわかりますが、「TAIKAN®」という文字があります。商品名かと思い調べてみますと、案の定、スポーツ用品メーカの「リーボック」が、宣伝用として作成した動画とわかりました。
非公式のラジオ体操とはいえ、質はこの上ないものです。ラジオ体操第4が公式なラジオ体操と思ってしまう人もいるかもしれません。
終わりに
「いつでも、だれでも、どこでも」というのがラジオ体操のモットーですので、ラジオ体操第4をしっかりと実践できる方(3人必要)は、是非、継続してみてください。体幹がかなり鍛えられると思います。
とはいえ、そのような方は少数派だと思います。ラジオ体操第4ができないという方は、是非、ラジオ体操第一・第二を継続してみてください。細かい点までしっかりと実践すると、かなりの効果が期待できます。
ラジオ体操第4の動画を見て、ラジオ体操に興味を持って下さる方がいれば、ラジオ体操愛好家の私にとって、この上ない喜びです。