ラジオ体操を倍速で正しく実践できるか検証してみた

文字と体操をする人

ラジオ体操第1・第2を1.25倍速、1.5倍速、1.75倍速、2倍速で正しく実践できるのか、2級指導士の資格をもつ当ブログ管理人が検証しました。ただ、ラジオ体操を通常以上の速さで行うことは、お勧めできません。

どのように検証したのか

吹き出し

ラジオ体操第1とラジオ体操第2における26の運動すべてを、それぞれ正しく実践できるのか、検証しました。ただ、当ブログ管理人は、解析機器等を持ち合わせていませんので、正しくできたか否かはあくまで主観的な判断となっています。ご了承ください。

とはいえ、当ブログ管理人は、2級ラジオ体操指導士の資格を持っているため、少なくともラジオ体操の素人ではないということを、ご認識いただきたいです。


私(被験者!?)について
〇文化系の大学生である。
〇毎日、ラジオ体操をしている。ラジオ体操以外にも、日々、運動に取り組んでいる。
〇2級ラジオ体操指導士の資格を持っている。

実際に倍速で実践してみた

実際、ラジオ体操第1・第2を1.25倍速、1.5倍速、1.75倍速、2倍速で実践してみました。動画投稿サイトの倍速機能を使いました。正直、かなり疲れました。

早速ですが、以下、検証結果を表にて記すことにします。


(検証結果を示した表の見方)
以下の、3つの記号を示しています。なお、やや甘めに分類しております。

〇:運動効果をしっかり(ある程度)享受できた
正しい動きができることはもちろん、運動の狙いや効果まで意識して行えたものはここに分類されます。

△:速さについていくのが精いっぱいだった
速さについていくのに精いっぱいの運動は、ここに分類されます。
例えば、▽力んではならない運動で力んでしまった ▽息を深く吸うべきなのに、おざなりになった ▽不正確な動きが散見された 等々が当てはまります。なお、外見上は正しい動きはできたものの、十分な運動効果を享受できなかったものもここに入ります。

×:速さについていけなかった
速さについていくことができなかったなら、ここに分類されます。


※運動名は略称で示す場合があります。


例えば、ラジオ体操第1の1番目の運動・背伸びの運動は以下の通りになっています。

1.25倍1.5倍1.75倍2倍
3. 腕を回す運動×

このとき、1.25倍速では運動効果を享受できたが、1.5倍速・1.75倍速では正しい動きで行うことはできたものの運動効果は享受できなかったということを示しています。また、2倍速ではもはやついていくことができなかったことを示しています。

表の見方は以上です。では、実際に、検証結果を見ていきましょう。

ラジオ体操第1

1.25倍1.5倍1.75倍2倍
1. 背伸びの運動
2. 腕と脚の運動
3. 腕を回す運動×
4. 胸の運動×
5. 横曲げの運動×
6. 前後に曲げる運動×
7. ねじる運動
8. 腕と脚の運動
9. 斜め下に曲げる運動×
10. 体を回す運動××
11. 両足跳びの運動××
12. 腕と脚の運動
13. 深呼吸
  • 1.25倍速では、比較的〇が多いが、通常の速さと比べると、やはり、運動効果を享受できていないものもある。
  • 1.75倍速・2倍速の△には、かろうじてついていくことができたものも少なくない。

ラジオ体操第2

1.25倍1.5倍1.75倍2倍
1. 全身をゆする運動××
2. 腕と脚を曲げ伸ばす運動×
3. 腕を開く運動×
4. 胸の運動
5. 横曲げの運動××
6. 前後に曲げる運動××
7. ねじる運動×
8. 片足跳びの運動××
9. 体をねじりそらせる運動××
10. 背の運動××
11. 両足跳びの運動××
12. 腕と脚の運動
13. 深呼吸
  • 1.25倍速では、比較的〇が多いが、通常の速さと比べると、やはり、運動効果を享受できていないものもある。
  • 1.75倍速・2倍速の△には、かろうじてついていくことができたものも少なくない。
  • 第2体操は、第1体操よりテンポが速いため、△や×が多い。

通常より速い速度で行うことはお勧めしない

禁止

ラジオ体操を倍速で行うという検証を行って、わかったことを記します。

それは、ラジオ体操を通常より速いスピード(倍速)で行うことをおすすめしないということです。

なぜなら、上で記した通り、通常より速い速度でラジオ体操を行っても、意図した運動効果を享受できないからです。ラジオ体操には、1つ1つの運動・動きすべてに意味があるのです。運動効果も意図されているのです。しかし、倍速でラジオ体操を行うと、それらのほとんどが消えてしまいます。もはや、ラジオ体操ではなくなってしまうのです。

ラジオ体操の心拍数のイメージ

一方で、通常より早い速度でラジオ体操を行うと、かなり疲れます。実際、上図(下)で示しているとおり、テンポの速いラジオ体操(特に1.5倍速以上)を行ったら、始めてすぐにきつく感じられます。また、終了まで呼吸を整えることができません

しかし、通常、ラジオ体操は上図(上)のように、だんだんと心拍数が上がっていくようにつくられています。そして、最後には、整理運動を行い弾んだ呼吸を整えるようにもなっています

したがって、テンポの速いラジオ体操を行うということは、こうしたラジオ体操の理念を完全に無視していることになります。疲れるほど運動をしたいという方は、ランニング等をおすすめします。

通常より遅い速度で行うのはOK

ひらめき

一方、通常の速度のラジオ体操でもテンポが速く感じられる方がいらっしゃるかもしれません。特に、ラジオ体操第2はテンポが速くなっています。

そのような方は、逆に通常より遅い速度で、ラジオ体操をやってみるのもよいかと思います

倍速といっても、1倍速以下(0.8倍速など)ならば、OKです(遅すぎはダメです)。