当ブログ管理人は、「NPO法人全国ラジオ体操連盟公認1級ラジオ体操指導士」です。この肩書の冒頭に記されている、NPO法人全国ラジオ体操連盟とは、どんな組織なのか、疑問に思われる方はいらっしゃらないでしょうか。今般は、全国ラジオ体操連盟がどんな組織なのか、何をしている組織なのかなど、全国ラジオ体操連盟について取り上げることにします。
基本情報
最初に、NPO法人全国ラジオ体操連盟の基本情報を述べます。以下の表にまとめましたので、まずご確認ください。
なお、全国ラジオ体操連盟ホームページや特定非営利活動法人全国ラジオ体操連盟定款より引用しています。
所在地 | 東京都港区虎ノ門一丁目11-2 |
会長 | 荒木田裕子氏(元バレーボール選手) |
理事長 | 多胡肇氏(ラジオ体操指導者) |
目的 | ラジオ体操・みんなの体操の健全な普及発達を図り、国民の健康の維持増進、明朗な精神の育成、地域の発展等に寄与すること |
活動の種類 | ① 保健、医療又は福祉の増進を図る活動 ② まちづくりの推進を図る活動 ③ 学術、文化、芸術又はスポーツの振興を図る活動 ④ 子どもの健全育成を図る活動 ⑤ 前各号に掲げる活動を行う団体の運営又は活動に関する連絡、助言又は援助の活動 |
事業の種類 | (1) ラジオ体操等の講習会、研修会及び各種大会の開催事業 (2) ラジオ体操等の指導者の養成事業 (3) ラジオ体操等実施団体の育成事業 (4) ラジオ体操等指導者の派遣事業 (5) ラジオ体操等に関する情報の収集及び提供事業 (6) その他この法人の目的達成に必要な事業 |
以上が、基本情報です。上の表だけではよくわからないと思いますので、もう少し詳しく述べてゆきます。
【沿革】連盟の設立は1962年、NPO化は2011年
ラジオ体操といえば、各地域で行われるラジオ体操会です。これらをまとめようと、1952年に東京都ラジオ体操連盟、1958年に北海道ラジオ体操連盟が設立されました。
そして、各地から組織を全国化しようという動きがあり、1962年、全国ラジオ体操連盟が設立されました。全国ラジオ体操連盟の大きな目的は、ラジオ体操の普及です。NHKや簡易保険局と連携して、ラジオ体操の普及に寄与してきました。
その後、特に、簡易保険局周辺での組織改編がありました。とりわけ、2007年の郵政民営化は、全国ラジオ体操連盟のあり方を見直すきっかけとなりました。
2009年、全国ラジオ体操連連盟のあり方が検討されて、2011年に、NPO法人化されました。
現在は、各主要都市に、NPO法人全国ラジオ体操連盟の事務所があります。
※本章は『ラジオ体操 みんなの体操 テキストブック』を参照
以下、「NPO法人全国ラジオ体操連盟」を「全国ラジオ体操連盟」と断りなく記します。
全国ラジオ体操連盟は何をやっている?
上の基本情報で、全国ラジオ体操連盟の事業内容を記しましたが、ここからは、具体的に何をやっているのか、とりわけ、私たち一般の人と近しい事業について述べることにします。
なお、夏季巡回ラジオ体操・みんなの体操会など、他組織と共同で行っている事業もありますが、それらについては、触れないことにします。
指導士の育成
第一に、ラジオ体操指導士の育成です。ラジオ体操指導士とは、正しいラジオ体操を実践・指導できる一般の人です。
ラジオ体操がもっとも行われている場所は、地域のラジオ体操会です。テレビ出演している指導者だけでなく、市民も正しいラジオ体操を実践・指導をできると、地域のラジオ体操会を中心に、幅広く、正しいラジオ体操が普及していくと、私は思っています。
ラジオ体操指導士に興味のある方は、まず、ラジオ体操指導員の資格取得をする必要があります。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
関連記事:「ラジオ体操指導員の資格とは。現1級ラジオ体操指導士が解説。」(内部リンク)
講習会
第二に、ラジオ体操の講習会です。テレビに出演している、もしくは、出演していた全国ラジオ体操連盟の指導委員が各地でラジオ体操の講習会をされる場合があります。また、全国ラジオ体操連盟の斡旋で、ラジオ体操指導士が各地でラジオ体操の講習会を開く場合もあります。
加えて、上で述べたラジオ体操指導員や指導士を目指す人のために行われる、指導者講習会もここに含まれます。
以上の2つが大きな事業といえると思いますが、それ以外に、ラジオ体操のマスコットキャラクター「ラタ坊」の使用承諾や全国のラジオ体操会の登録制度運営等を行っています。
最後に
いかがでしょうか。私としては、ぜひとも、皆さんが、全国ラジオ体操連盟が主催している指導者講習会に参加し、ラジオ体操指導員・指導士を目指していただければと思っています。
なお、ラジオ体操の普及は、全国ラジオ体操連盟以外にも、様々なセクターが関わっています。いつかは、当ブログで、他組織・セクターにも目を向けてみたいと思っています。