当記事で取り上げるのは、ラジオ体操ジュニア・リーダーについて。全国ラジオ体操連盟が2020年度から導入した新しい制度です。ラジオ体操ジュニア・リーダーとは何なのか、どのような場面で役に立ちそうなのか、当ブログ管理人(2級ラジオ体操指導士)が考えます。
ラジオ体操ジュニア・リーダーとは
まず、全国ラジオ体操連盟が、ラジオ体操ジュニア・リーダーをどのように位置づけているのか見ていきます。
ラジオ体操ジュニア・リーダー(全国ラジオ体操連盟が主催する春季・秋季指導者講習会を修了した児童・生徒(小学5年生以上の児童、中学生及び高校生をいう。))で、満年齢18歳に達した年度の翌年度以降に認定を希望する者(下線は当ブログ管理人による)
特定非営利活動法人全国ラジオ体操連盟公認指導者資格認定規程より引用
※上の引用文は、資格認定のための審査を受ける者の要件を示しているものですので、下線部以外の部分は無視してください。
ラジオ体操ジュニア・リーダーの対象年齢は小学5年生から高校生です。指導者講習会を受講することにより、認定されます(詳しくは後述)。ラジオ体操第1・ラジオ体操第2・みんなの体操を対面動作でもしっかりと行えることが、ラジオ体操ジュニア・リーダーにおいて必須でありましょう。
既に、18歳以上の方向けに、ラジオ体操指導員、2級ラジオ体操指導士、1級ラジオ体操指導士という資格があります。
したがって、ラジオ体操における子供向けの資格が新設されたといえるでしょう。
参考記事:「ラジオ体操指導員の資格とは。現2級ラジオ体操指導士が解説。」(内部リンク)
お子さんも講習を受けよう
では、ラジオ体操ジュニア・リーダーに認定されるには、何をすべきか、詳しく述べます。
といっても、大したことはありません。全国ラジオ体操連盟が主催する春季・秋季指導者講習会を受講することにより、ラジオ体操ジュニア・リーダーになることができます。上図の赤で囲っている部分に「18歳未満の方にはラジオ体操ジュニアリーダー認定証・バッジを進呈いたします。」と記されているとおりです。
指導者講習会は、ラジオ体操第1・第2・みんなの体操の対面動作(左右逆)を正しい動きで行えるようになることが目的です。
なお、一般講習会は、楽しくラジオ体操を学ぶということが目的といえます。初心者の方にも最適です。受講した小学生は、記念品がもらえるようです(上図、青で囲っている部分)。
現在、ラジオ体操連盟が、若年層へのラジオ体操の普及をいかに力を入れているのか、よくわかりますよね。
どのような場面で役に立つのか
ところで、ラジオ体操ジュニア・リーダーになると、どのような場面で活躍できるのでしょうか。
ラジオ体操会
まず、考えられるのが、(夏休み限定の)地域のラジオ体操会における、ラジオ体操の模範演技でしょう。前に出て行うため、指導者講習で学んだ通り、左右逆の動きを行わねばなりません。
子ども会
また、子ども会でも役に立つと思います。私の住んでいる自治体では、子ども会ジュニアリーダーという制度があります(他地域にもあると思います)。彼らに話を聞くと、皆で集う時にラジオ体操を行うことが多いということ。研修合宿の時も行うということです。指導的立場に就くと、やはり、前に出て対面動作でラジオ体操を行わねばなりません。
学校(体育の授業)
体育の授業でも役に立つと思います。特に、中学校と高校の体育の授業において、年度の一番最初に行う項目が、体づくり運動です。体づくり運動で、ラジオ体操をするという学校も少なくないようです。ラジオ体操ジュニア・リーダーという資格を活かし、皆にポイントを指導することもできると思います。
終わりに
私は、小学6年生のころから、本格的にラジオ体操を始めました。そのころから、ラジオ体操ジュニア・リーダー制度があったらよかったのに、と思っています。というのも、前述のとおり、ラジオ体操指導員・指導士は、18歳以上の人しかなることができないからです。私も18歳になるのを待って、ようやく指導員・指導士の資格を取得しました。
現在、18歳以下でラジオ体操に興味のある方は非常に恵まれています。ぜひ、ラジオ体操ジュニア・リーダーになってみてください。