滋賀県民・大津市民の私にとって耳が痛いニュースが入ってきました。びわ湖毎日マラソンが2021年の第76回大会で終了し、大阪マラソンと統合されるというのです。大変残念です。ただ、先が真っ暗ではありません。滋賀県は、フルマラソンの新大会開催を検討している模様です。びわ湖毎日マラソンのレガシーを残すという姿勢は高く評価できます。
びわ湖毎日マラソンは、1946年から開催されている歴史あるマラソン大会です。現在は、フルマラソン2時間30分を切っている選手が出場できます。いわば、エリートが出場するマラソン大会ですね。また、びわ湖毎日マラソンは、東京マラソン・福岡国際マラソンと並んで、世界選手権等の選考会としても行われてきました。
びわ湖毎日マラソン、なぜ終了?
びわ湖毎日マラソンが終了・消滅と記しましたが、正式には、事実上の終了・消滅ということになります。というのも、びわ湖毎日マラソンは、2022年以降、大阪マラソンと統合する形をとるからです。
では、なぜ、びわ湖毎日マラソンが(事実上)終了・消滅するのか。びわ湖毎日マラソンの注目度が下がったからです。
その理由は大きく2つあります。
第1に、
タイムが出ない
ことです。びわ湖毎日マラソンは、高速レースといわれていますが、平津峠や比叡おろしが選手たちを苦しめます。それ故、有力選手は、東京マラソンといった、よりタイムが出やすい大会にエントリーをするのが常でしょう。
第2に
大規模な市民マラソン
が、国際的に評価されるようになっています。上で述べましたが、びわ湖毎日マラソンは、フルマラソン2時間30分を切る選手が出場できます。それ故、多くの市民ランナーは出場できません。一方で、東京マラソンや大阪マラソンは、まさに、大規模な市民マラソンといえます。
それに、大規模な市民マラソン大会を開催するほうが、より多くの収入を集めることもできます。
今後は、新大会開催へ
滋賀県の令和3年度当初予算の資料を眺めていますと、「新大会開催にむけた準備事業」として、1700万円が計上されていることがわかりました。「びわ湖毎日マラソンのレガシーを残すための新大会開催に向けた準備を行う」とのことです。
より詳しく見ると、
- 新大会実施計画の策定
- 地域との連携、協賛企業の確保等
- 第13回びわ湖レイクサイドマラソンの開催
とのことです。
びわ湖レイクサイドマラソン?
びわ湖レイクサイドマラソンは、市民ランナーが参加するマラソン大会です。びわ湖毎日マラソンの環境キャンペーン事業として2009年から始まりました。毎年、2000人くらいの市民ランナーが走ります。
大津港をスタートに赤野井で折り返し烏丸半島まで走るハーフマラソンと、サンシャインビーチ周辺をスタートに烏丸半島まで走る12kmマラソンで開催されています。
資料には、大会概要(案)も記されています。その内容は、
- びわ湖毎日マラソンのレガシーを生かした市民マラソン
- 参加者10,000人規模
- 公道を走行するフルマラソン大会
- 日本陸連の公認大会
とのことです。R4からの開催を予定しているということです。びわ湖レイクサイドマラソンがアップデートされる形で行われます。
そして、最終的には、滋賀の魅力発信にもつなげるとされています。ぜひとも、びわ湖毎日マラソンのレガシーを残すべく、新大会が開催されてほしいですね。
なお、令和3年度当初予算について、別の資料を見ると、「びわ湖レイクサイドマラソン大会負担金」として1700万円が計上されていることが記されていますが、上記と同じものです。
最後に
私は、びわ湖毎日マラソンの出場選手を、沿道で応援していました。小さい頃は、テレビが来ることもあり、興奮していました。私にとっても思い出のある大会が、無くなってしまうのは残念です。
ただ、格は下がりますが、新大会開催が検討されているということは、私にとって、朗報でした。新大会は市民マラソンいうことになりますので、私も出場してみたいなあ、なんて思ったりしています(そんな体力はない…)。