「ラジオ体操はいくつまであるのか」という質問に対し、1級ラジオ体操指導士である当ブログ管理人は、ラジオ体操第1、ラジオ体操第2(以上、現放送中)、ラジオ体操第3(公式だが放送終了)、ラジオ体操第4、ラジオ体操第5(以上、非公式)と別記事(以下の参考リンク)でお答えしました。しかし、これ以外にも存在するのではないかと考え調べたところ、数字は連続ではありませんが、いくつか存在することがわかりました。もちろん、非公式のラジオ体操です。
参考記事:「ラジオ体操第1、第2、第3、、、。いくつまであるの?」(内部リンク)
ラジオ体操第35
ラジオ体操第35は、ラジオ体操第1の音楽を使って、それをアレンジしたものです。お笑い・受け狙いを意識していますね。ラジオ体操第1をアレンジしているわけですから、運動数は13です。それぞれ見ていきます。
- 背伸びの運動
- もう一度同じ運動(背伸びの運動)
→繰り返す意味は考えず、2度あることは3度あると思わねばならないようです。 - 神経衰弱の動きで折りかえなすっての運動
→神経衰弱はトランプゲームのことですね。 - 休憩
→もう帰りたいような顔をせねばならないようです。 - 横眉毛の運動
→眉毛を整える動きなのか? - 足の付け根からひざの長さを測る運動
→運動なのか?? - おそりを突き出して前に構える運動
→カメハメハ! - 手足の運動(正式名称:腕を上下に伸ばす運動)
→ラジオ体操第1と同じです。 - 最小のやつの3回目(背伸びの運動)
→3度目(笑)。 - 阿波踊りの練習
→阿波踊りといえば徳島ですね。 - 右手-左足首・左手-右足首を触ってからズワイガニの運動
→ズワイガニの運動は体をねじる運動に近いですね。割としっかりした運動です。 - ズワイガニの運動
→前の運動のズワイガニの動きをピックアップしたものです。 - 深呼吸
→ズワイガニの動きも1回入ります。
コメント
ラジオ体操第1を面白くアレンジされている印象です。立位のみならず座位の動きもありますので、相当、考えられたのではないかと推測します。
さて、1級ラジオ体操指導士という立場からコメントします。まず、使われていたラジオ体操第1の音源は、少し古いものですかね。あと、背伸びの運動と腕を上下に伸ばす運動を正しく行っていただきたいですねー。
ラジオ体操第39
該当動画:「【初音ミク】ラジオ体操第39【オリジナルPV】」(外部リンク)
※初音ミクとはいえ、不快に感じそうな動きもあるので、リンクを貼ることにしました。
続いて、ラジオ体操第39。完全にオリジナルの体操です。ただ、おそらく、この体操を完璧にできる人はいません。初音ミクだから可能なのですね。運動は8つです。
- 体を横に曲げる運動
→【ここまで出来たら】もはや体が死んでいます - 仰向けになって前屈の運動
→【ここまで出来たら】老人レベルの運動神経です - うつ伏せになって後屈の運動
→【ここまで出来たら】かなり深刻な運動音痴です - 背筋を伸ばしてメトロノームの運動(閲覧注意)
→【ここまで出来たら】ちょっと運動が苦手のようです - 腕を伸ばして縄跳びの運動(閲覧注意)
→【ここまで出来たら】一般的な成人男性/女性です。 - 目玉を外してお手玉の運動(閲覧注意)
→【ここまで出来たら】そこそこの運動神経です - 手足を増やしてタコの運動(閲覧注意)
→【ここまで出来たら】体育の成績で5がとれます - 頭を使ってリフティングの運動(閲覧注意)
→【ここまで出来たら】踊り手になれます
コメント
もはやすべての運動はできません。できても1番最初の体を横に曲げる運動のみでしょう(体が非常に柔らかい人は2番目、3番目の運動もできるかもしれません。)。いつでも・どこでも・だれでも、というのがラジオ体操の理念ですが、それをことごとく否定する体操です…。まあ、初音ミクですから仕方がないのかもしれません。
ラジオ体操第100
最後に、ラジオ体操第100です。「ZEN」という、お笑いコンビのネタです。音楽はありません。芸人さんがご自身で、ラジオ体操第1の前奏を声に出しますが、それ以降、うまく聞き取れませんでした。これといった運動はありませんでした。
コメント
どのようにコメントすればよいのか…。まあ、体で表現をするコントといえますかねー。動画の説明によると、空想ショートコントだということです。「ZEN」はいつも作務衣を着てコントをするようで、ラジオ体操第100も作務衣を着て行われています。
終わりに
この記事をご覧になった皆様。ぜひとも、ここで紹介した非公式のラジオ体操ではなく、公式のラジオ体操を正しく実践していただきたいと思っています(ここで紹介した体操は、確かに面白いものもあるのですが、正しいラジオ体操の普及を妨げるものと言わざるを得ません)。どうぞ、よろしくお願いいたします。
いかがでしたか。「微妙な体操だなあ…」と思われる方が多いでしょうか。ここで紹介したものは、全て非公式のラジオ体操であるということを忘れないようにお願いいたします。
なお、このほか、ラジオ体操第11というのも見つけましたが、ここでは取り上げないことにします。