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【地球温暖化】我々若者にとっては座視できない

2019年9月29日

文字と太陽

スウェーデンの高校生、グレタ・トゥーンベリ氏が注目されている。グレタ氏は、温暖化対策サミットで演説をし、温暖化対策を強化するよう強く求めた。大人の方にとってはあまり理解できない内容かもしれないが、若者にとってはそうではない。

グレタ氏の演説をどう見るか

吹き出し

グレタ氏は、温暖化対策サミットで、現役の指導者を痛烈に批判した。「空虚なことば」「邪悪」「若者を裏切っている」などの表現を使った。また、「経済成長というおとぎ話」とも述べた。

若者を除く大人の方の一部は、グレタ氏が言っていることを理解できないかもしれない。すなわち、彼らにとっては「今がよければ全てよし」だからである。地球温暖化の影響が大きく出るときは、既に地球上で生きている可能性は低いという考えがあろう。今の各国の指導者も、そのような考えがある。「いま・ここ」に安住することは、そろそろ許されなくなるだろう。

若者にとっては、グレタ氏の演説に共感する人が多いだろう(日本の若者は除く、後述)。そもそも、グレタ氏が始めた運動の大半は若者が参加しているから、言うまでもないだろう。当ブログの管理人も大学生で若者の部類に入るが、私もグレタ氏の言うことに強く共感する。人生100年時代と言われているから、私はあと80年ほど生きることになるだろう。80年後の地球はどうなっているのか。温暖化対策が今のままだったら、いうまでもないだろう。

あと40年生きる人(普通の大人)とあと80年以上生きる人(若者)とは考え方に乖離があることは、ある意味では仕方がないことかもしれない。しかし、今の指導者が温暖化対策を実行しなければ、既に手遅れになっているかもしれない。今の指導者は、もっと若者の声に耳を傾けねばならない。

日本の若者は特異

クエスチョンマーク

ところで、日本の若者はどうだろうか。日本の若者の大多数は、地球温暖化のみならず政治に全く興味を示さない。日本においては若者までが「いま・ここ」に安住しているといってよい。非常に特異なことである。近年の大きな自然災害を見てきているはずなのに、興味を示さない。遺憾なことだ。

逆に、地球温暖化に関することを含めて政治に興味を示す人は、意識高い系だと言われる(私は、興味を示さない者の意識が低いと信じているのだが…)。日本における今の民主主義の制度は崩壊寸前である。若者のいない民主主義制度となっているのである(それ以外にも問題は多々あるが割愛)。若者が政治に興味を示さなければ、当然、各政党も若者向けの政策をおざなりにする。つまり、若者が主張する地球温暖化対策もおざなりにされることを意味する。

この状況は看過できない。日本の若者は、地球温暖化や政治に興味を持つことから始める必要がある。

ちなみに、私は温暖化対策を求める集会やデモには参加したことがない。ただ、このように、自分の考えを発信することに意味があると考えている。

日本における地球温暖化とは

溶ける氷河

各紙の世論調査に、現内閣に力を入れてほしい政策を選択する問がある。その選択肢に、「地球温暖化対策」が入っているのを私は見たことがない。もちろん、社会保障や子育て、景気や外交に関する政策は重要なことである。ただ、「地球温暖化対策」が入っていないことは、日本国民における地球温暖化に関する関心があまりに低いことを意味しよう。

省庁をみてもわかる。日本の環境省の地位はどのくらい高いだろうか。ご存知の通り、環境省より経済産業省のほうがずっと地位が高いことは言うまでもない。

日本において、地球温暖化とは、重要ではない・瑣末であるということを意味するのである。

石炭火力発電は適当か

火の玉

上にて、環境省と経済産業省について取り上げたが、たびたび対立するのが石炭火力発電に関することである。ここでは、石炭火力発電に対する私の意見を載せることとする。

石炭火力発電はコストがあまりかからないことにメリットがある。また、近年における石炭火力発電は効率が上がっているようだ。ただ、それでもLNGや石油による火力発電より、多くのCO2を排出しているという現実がある。

石炭火力発電を推進し、海外に輸出をしている日本の姿勢に、海外からは批判の目が向けられている。発展途上国における石炭火力発電は、発電効率が低いため、それらを高効率のものに更新していると国は説明している。しかし、技術革新などで再生可能エネルギーのコストが下がるなどすると、逆にリスクになる可能性がある。

また、最近、世界ではESG投資が潮流となっている。今後、日本への投資が減ることも否めない。

石炭火力発電は、減らす、なくす方向で検討せねばならない。

最後に

グレタ氏の演説は、大学生である私も共感することができた。もちろん、賛否両論はあるだろうが、世界各国は、若者の声を聞き、地球温暖化対策にもっと力を注いでほしい。一方、日本では、若者が地球温暖化や政治に興味がないため、政府が地球温暖化対策を強化するということはないといってよい。若者が、地球温暖化や政治に興味を持たねばならない。

地球温暖化対策は待ったなしの課題である。

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