ラジオ体操関連

ラジオ体操第1とラジオ体操第2の違いは?ポイントは運動強度

2020年5月5日

文字とラジオ体操をする人

皆さんこんにちは。ラジオ体操を継続していますか?私は、2級ラジオ体操指導士ということもあり、毎日、ラジオ体操を継続しています。さて、本日は、ラジオ体操第1とラジオ体操第2の違いを記します。わかるようなわからないような疑問だと思います。例も用いながら、わかりやすく解説します。

ポイントは運動強度

ひらめき

ラジオ体操第1とラジオ体操第2の大きな違いは、運動強度です。

先に結論を申し上げますと、ラジオ体操第1>ラジオ体操第2となっています。ラジオ体操第1よりラジオ体操第2の方が、テンポが速いですし、きつめの運動が多くなっています。

では、以下、それぞれの体操がどれくらいの心拍数を想定しているのか、また、どの世代を対象としているのかということを述べることにします。

脈拍数は?

まず、成人における、平常時の脈拍数は1分間に約60~80といわれています。

一方、『ラジオ体操 みんなの体操 テキストブック』によりますと、ラジオ体操第1は、1分間の脈拍数が90-100になるようにつくられています。また、ラジオ体操第2は、1分間の脈拍数が110-130になるようにつくられているということです。

とはいえ、正確な動きをしているか否かで、脈拍数は大きく変わってくるとみられます。加えて、個人差もあるでしょう。ただ、明らかに1ついえるのは、ラジオ体操第1よりラジオ体操第2の方が、脈拍数が高くなるということです。

なお、ラジオ体操は、段々と運動が強くなっていき、終わりは運動が緩やかになるという形をとります。それ故、ラジオ体操をやっている中でも、心拍数は変わってきます。

対象は?

実は、ラジオ体操第1とラジオ体操第2で、対象が異なるのです。

まず、ラジオ体操第1は老若男女問わず一般の人々・一般の家庭を対象に策定されました。「いつでも・どこでも・だれでも」という理念が重要視されています。

一方の、ラジオ体操第2は、青年・壮年を対象に策定されました。職場向けといってもよいかもしれません。それ故、やはり、ラジオ体操第1より運動強度が高くなっています。

一応、対象も決められていますが、いざ実践するときは、あまり気にしなくてもよいかと思います。

具体例で確認

吹き出し

ラジオ体操第1とラジオ体操第2で似たような運動、すなわち対応している運動があります。ここでは、このような対応している運動を引き合いに、実際に運動強度がラジオ体操第1よりラジオ体操第2の方が高いということを見ていきます。

例として、ラジオ体操第1の5番目「体を横に曲げる運動」とラジオ体操第2の5番目「体を横に曲げる運動」を出します。「あれ、同じ運動名じゃないか。何か違いがあるのか」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。以下、詳しく見ていきます。

ラジオ体操第1
ラジオ体操第1の「体を横に曲げる運動」の目的は、体の横の筋肉を伸ばすことです。運動方法は非常にシンプルで、片方の腕を振り上げて横に2回曲げるだけです。

ラジオ体操第2
ラジオ体操第2の「体を横に曲げる運動」の目的は、体の横の筋肉を柔軟にすることです。動きも第1体操とは少し異なります。以下、運動の方法です。まず、一方の手を脇下に添えることにより骨盤を固定します。これを支点に、もう一方の手は軽く握って、腕を振り上げ、弾みをつけて2度曲げます。こちらのほうが、運動強度が高いことは自明だと思います。

いかがでしょうか。上記のように、運動の目的からしてラジオ体操第1とラジオ体操第2は異なるのです。運動強度も、明らかに、ラジオ体操第1よりラジオ体操第2の方が高くなっています。

ところでラジオ体操第3とみんなの体操は?

クエスチョンマーク

まず、(幻の)ラジオ体操第3についてです。実をいうと、ラジオ体操第3は、ラジオ体操第1・ラジオ体操第2より運動強度が高くなっています。ラジオ体操第3はテンポが速く、ついていくのが結構大変です。『DVD付き 幻のラジオ体操第3』によると、ラジオ体操第3は、1分間に110-150の心拍数になるようにつくられているとのことです。

一方、みんなの体操は、運動量云々より、ゆったりと行うことが第一です。それ故、ラジオ体操第1・ラジオ体操第2より、運動強度は低くなっています

違いを意識してラジオ体操を実践しよう

体操をする男性

ここまで述べてきたことをまとめると、以下のようになります。

みんなの体操>ラジオ体操第1>ラジオ体操第2>(幻の)ラジオ体操第3

このような違いをしっかり理解してうえで、ラジオ体操を実践してみて下さい。そうすることにより、さらなる運動効果を期待できると思います。

例えば、ラジオ体操第2よりラジオ体操第1の方がしんどいと思われるならば、おそらく運動の仕方を改めるべきと考えることができますしね。

最後に、体に不調のある方は、決して無理をしないようにしてくださいね。

  • この記事を書いた人

undecided

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