「しがCO2ネットゼロムーブメント」に賛同しました。皆様もぜひ賛同していただきたいのですが、決して賛同するだけで終わることのないようにせねばなりません。また、行政においても、ムーブメントだけで終わることのないようにする必要があります。今日は、しがCO2ネットゼロムーブメントについて記します。
「しがCO2ネットゼロムーブメント」とは
「しがCO2ネットゼロムーブメント」とは、パリ協定の目標である世界の平均気温上昇「1.5度未満」に抑えるべく、2050年における滋賀県のCO2排出量を実質ゼロを目指そう、というものです。
令和2年1月6日に知事が発出した、「”しがCO2ネットゼロ”ムーブメント」キックオフ宣言の内容を見ると、より深く理解できると思います。以下、その内容について述べます。
キックオフ宣言の冒頭に、近年の自然災害の甚大な被害に触れています。次に、滋賀県でも、2018年度に全層循環(琵琶湖の深呼吸)が初めて確認できないなど、気候変動の影響が出ているとしています。そして、上で説明した、パリ協定に触れています。
また、滋賀県は、SDGs未来都市であることから、県として将来世代のために行動を起こすべきだと述べています。
そして、最後に、次のように記されています。
よって、本県は、2050年にCO2排出量を実質ゼロにすることを目指して、県民や事業者等多様な主体と連携して取り組んでいくことをここに宣言する。
「”しがCO2ネットゼロ”ムーブメント」キックオフ宣言より引用
また、県ホームページにはしがネットゼロムーブメントの具体的な行動例が14個挙げられています。例えば、適正冷暖房の温度の設定・夏冬のエコスタイルや節電、節水の励行や緑化の推進といったものが挙げられています。
問題背景も含めて、「しがCO2ネットゼロムーブメント」についてお分かりいただけたでしょうか。
参考記事:「琵琶湖が深呼吸する?琵琶湖の深呼吸(全層循環)って何?」(内部リンク)
参考web:「「“しがCO2ネットゼロ”ムーブメント」キックオフ宣言について」(外部リンク、滋賀県HP)
賛同するには?
賛同主体は、個人、事業者の2種類があります。両方とも、賛同方法は同じです。
賛同は、お馴染みのしがネット受付サービスに氏名や居住地などいくつかの質問に答えたら完了です。しがネット受付サービスによる賛同が一番簡単でしょう。そのほか、 “しがCO2ネットゼロ”ムーブメント賛同書に必要事項を記入し、担当課に郵送、FAX、持参、メールで提出することにより、賛同することもできます。
また、賛同することにより、ホームページで賛同した方や事業所が紹介されるという特典があります。また、事業所においては、啓発資料を提供してくれるということです。
参考web:「「二酸化炭素排出量の実質ゼロ」の取組へのご賛同者募集について」(外部リンク、滋賀県HP)
賛同だけで終わらすな
個人・事業所双方ともにいえることでありましょうが、しがCO2ネットゼロムーブメントに賛同するだけで終わらせてはなりません。とりわけ事業所においては、このようなものに賛同しておくと、ビジネスに有利に働くと考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、賛同したからには、しっかりと行動をしなければなりません。賛同した者の意識が低ければ、しがCO2ネットゼロムーブメントは形骸化してしまいますから。まずは、身近なことから始めるのがよかろうと思います。
ということで、当ブログ管理人も、具体的な行動例を5つ考えてみました。
- 自宅から10km以内の場所は自転車(ママチャリです!)で行く。15km以内も極力自転車を使う。
- 夏は薄着、冬は重ね着をすることにより、冷暖房をできる限り使わないようにする。
- 食品ロスをなくす(賞味期限切れのものは食べられます)。
- 家電製品は、エコモードに設定する。
- 国のエネルギー政策や温暖化対策施策に興味・関心を持つ。
行政においてはムーブメントだけで終わらすな
しがCO2ネットゼロムーブメントにおいて、一番重要な主体は行政です。現在も、行政は、様々な取り組みをなさっているだろうと思います。しかし、ネットゼロは、生ぬるいことではありません。形だけということは許されることではありません。
この取り組みが、単なる「ムーブメント」に終わらせてはなりません。時間はありますから、行政が必ずやネットゼロを実現するという志を見せていただきたいところです。