NHKラジオに関する記事が、当ブログにて人気になっていますので、再びNHKラジオに関する記事を書きたいと思います。今回、取り上げるのは、「らじらー!(サタデー・サンデー)」と「あにげっちゅ」です。これらの番組の特徴は、NHKらしくないということだと思います。
NHKらしくないとは
私が言う、NHKらしくないとはどういうことなのか、お伝えします。
まず、知っていただきたいのは、NHKは公共放送だということです。すなわち、NHKは公共の福祉の向上のための放送局です。この前提をもとに、NHKらしくない番組とはどのようなものか、例を挙げてみると、国家の統制化にある番組、特定の階層の人々のために放送される番組、あまりにはちゃけている番組といった感じでしょうか。
上の例で示した、国家の統制下にある番組はまずNHKにありません。ただ、特定の階層の人々のために放送される番組やあまりにはちゃけている番組はというと、心当たりがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
NHKラジオのリスナーである当ブログ管理人も、心当たりがあります。ということで、以下で、示したいと思います。なお、ここで注意してほしいのですが、決して、NHKらしくないことを批判するものではないということを心に留めておいてください。
NHKらしくない番組
NHKラジオ第一放送において、NHKらしくない番組をピックアップしてみました(芸能系の情報に大変疎い私ではありますが…)。
らじらー!
らじらーサタデー、らじらーサンデーで出演者が違います。
らじらーサタデー
らじらーサタデーは、ジャニーズ系のアイドルが出演します。
8時台は、Hey! Say! Jumpのお二人が担当です(恐縮だが、私は、これまで「平成ジャンプ」というユニット名だと思っていた)。モノを口説くコーナーでおなじみです。
9時台は、関西弁のジャニーズの方々が担当です。
10時台は、ストーンズ、スノーマン、トラビスジャパンのグループの方々が担当です。週替わりとなっているようです。
らじらーサンデー
らじらーサンデーは、オリエンタルラジオのお二人と乃木坂46のメンバーの担当です。
オリエンタルラジオと言えば、以前、NHKの24時間ラジオでMCをしていたことが記憶にある方もいらっしゃると思います。
なお、大変恐縮ですが、私は、乃木坂46についてはあまり知りません。
時々、即興ドラマをしているのをよく聞きますが…。
すみません。ほとんど聞き流してしまっているので、詳しいことは書けませんでした。
なお、NHKラジオの土日の夜と言えば、若者向け番組のイメージですね。らじらー!が始まる前も、ワクテカラジオ学園という若者向けの番組をやっていたわけですからね。
あにげっちゅ
声優さんたちが出演しています。声を使った様々なコーナーを実施していますね。ラジオならではの番組と言えます。「ヲタ活」を応援する番組でもあります。
ちなみにNHKの声優さんのラジオと言えば、ロッチのラジオ→らじらーサンデー8時台→パワーボイスA→あにげっちゅ、といった変遷を遂げています。
実はこの番組、ヒャダインさんも時々出演されます。NHKラジオのリスナーならお察しの通りだと思いますが、ヒャダインさんと言えば、マイあさ!のテーマ曲をプロデュースしたことで知られています。
その他にも、NHKラジオらしくない番組が多々あると思われる方もいらっしゃるかとは思いますが(ABC-Zの番組やとりしらベイビーなどか?)、私は、やはり上の2つの番組を挙げたいと思います。
若年層のラジオ離れ
上のグラフを見てください。このグラフは、年齢階層別の1週間における1日単位でのラジオの平均聴取率を表しています。見てわかる通り、2014年12月度・2019年12月度ともに、若者のラジオ平均聴取率は低い傾向にあります。年齢が上がるにつれて、ラジオ平均聴取率は高くなっています。
したがって、若年層は(毎日)ラジオを聞く人が少ないという結論を導くことができます。
それ故、ラジオ局にとって、いかに若年層を取り込むかということが課題となってくるはずです。その課題解決ためには、若年層が喜ぶ番組を制作せねばなりません。そこで、「らじらー!」や「あにげっちゅ」といった番組が生まれてくるということになるわけです。実際、若者は、お堅い番組よりもはちゃけた番組のほうを好むということは言うに及ばないでしょう。また、上記の番組に出演しているアイドルや声優さんは中高年層よりは若年層に人気があります。
やはり、若年層が好む番組を製作しようとしたら、どうしてもNHKらしくないものになってしまいます。
グラフを2014年12月度と2019年12月度を比べて見てみますと、若者のみならず全年齢層において、聴取率が下がっていることがわかります。確かに、若年層のラジオ離れは深刻ですが、全年齢層においてもラジオ離れが進行していることが確認できます。留意する必要がありそうです。
最後に
私自身、現在、大学生ですが、「らじらー!」の放送時間帯は、番組よりも途中の小野アナ・末田アナのニュースのほうをしっかり聞いています。そのような人間です。ただ、ここで紹介した番組においてはファンがいることも事実です。中高年層の方からすると、やや耳障りと思われるかもしれませんが、温かく見守っていただけると幸いです。