2020年2月8日に、第11回滋賀県がん医療フォーラムが開催されましたので、聴講してきました。今年のテーマは、「がんと診断されてからの暮らし」。医師以外の方の講演が中心でした。私の身内が、がんを患っていることもあり、身近な話題に感じられました。
当フォーラムの概要
第11回滋賀県がん医療フォーラムは、2020年2月8日に開催されました。今年の会場は、滋賀県立男女参画センター。近江八幡駅東口から徒歩数分で行くことのできるところです。
今年の滋賀県がん医療フォーラムは、「がんと診断されてからの暮らし」と題して行われました。講師の先生は、医師以外の方が中心でした。まず、前半に「がんと診断されてからの暮らし」の講演がなされました。リハビリ、栄養、就労、自己管理について、それぞれ専門の先生が講演されました。
後半は、特別講演として、「もしものときのために人生会議(アドバンス・ケア・プランニング)」と題して講演が行われました。まず、アドバンス・ケア・プランニングとは何かということを教わり、その後、患者さんのお話を聞きました。
講演の内容(一部)
私のような素人でも理解できるように、講師の皆さんは、簡単な言葉で話されます。それ故、全ての講演について、ある程度理解することができました。
当ブログでは、アドバンス・ケア・プランニングの講演について、少しだけ記したいと思います。講師の先生は、「アドバンス・ケア・プランニング」を先進的に実施している鹿児島の相良病院(さがらびょういん)の院長先生でした。
そもそも、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)(≒人生会議)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。私は、当フォーラムで初めて聞きました。かみ砕いて述べると、アドバンス・ケア・プランニングは、「患者さんの価値観や治療のゴールを家族や医療関係者と共有すること」です。講師の先生によると、決して余命が週単位の終末期の患者さんだけに対して行うものではなく、早い段階の患者さんに対しても行ってもよいということでした。ただし、余命の長い短いによって、アドバンス・ケア・プランニングの内容は異なるということでした。
私は、アドバンス・ケア・プランニングを行い、EOL(End of Life)について議論すると、患者さんを傷つけてしまうと思っていました。しかし、それは、医療関係者の伝え方によっては、そうなるというだけで、実際は、アドバンス・ケア・プランニングを実施することにより、患者さんやその家族の満足度が上がるということです。
正直、私も、死ぬまで集中治療室にいるのは、嫌です。やはり、そうした意志は家族や医療関係者に伝えておかなければ、自分の意志とは相反するようなことがなされる気がしますしね。
最後に
滋賀県の各病院では、がんサロンが開かれています。ピア・サポートのようなもので、患者さん同士が集う場と考えてよいと思います。
今や、2人に1人はがんになるという時代です。私は、身内ががん患者(現在は安定)ということもあり、がんについて考える機会は普通の人よりはありましたが、今回、改めて、がんについて考えさせられました。
最後に、こんなことを言うのは嫌ですが、人間は必ず死にます。死ぬときは、やはり穏やかに死にたいと、私も思います。そのような意味で、アドバンス・ケア・プランニングは重要なことだと思いました。