滋賀県情報

立命館情報理工学部がOICに移転する。地域への影響は?

2020年8月25日

大学校舎と文字

滋賀県民の大学生である私は衝撃を受けました。2024年4月に、立命館大学の情報理工学部と情報理工学研究科(以下、情報理工学部)が、BKC(びわこくさつキャンパス)からOIC(大阪いばらきキャンパス)に移転するようです(同時に、映像学部が衣笠からOICに移転)。BKC所属学部の中では、2015年度に経営学部がOICに移転して以来の出来事です。これは、草津という地域にいかなる影響を与えるのでしょうか?考えます。

なぜ、情報理工学部がOICに移転するの?

クエスチョンマーク

立命館は「ソーシャルコネクティッド・キャンパス」構想というものを検討しているようです。

個性ある2学部2研究科の移転を機に、立命館はOICを「ソーシャルコネクティッド・キャンパス」、すなわち、社会課題を解決するための実証実験や価値創造が行われる、社会とのつながりと拡がりをもったダイナミックなプラットフォームへと改革を進めます。さらに、OICの成果を他キャンパスの教育・研究へも展開し、新たな教育・大学のあり方を示し、学生・院生・研究者の満足度のみならず、企業や自治体などからも「連携したい」と期待されるキャンパスを形成します。

立命館大学ホームページより引用

※個性ある2学部2研究科は、映像学部・研究科と情報理工学部・研究科のことです。

何かしっくりこないことがあるかもしれません。というのも、なぜ大阪に移転するかについて明確な理由は示されていないからでしょう。私が思うに、やはり、都会の方が、優秀な学生が来たり企業との連携が容易だったりといろいろな点で利点が大きいのでしょうね。

移転による地域への影響

ひらめき

立命館の情報理工学部がBKCからOICへ移転することに伴う、草津市、とりわけ南草津への影響を考えます。

※南草津はベッドタウンとして栄えているまちです。

まず、前提となる基本的な事柄を確認します。この記事を記している時点で、情報理工学部と情報理工学研究科の学生数は約2400人です。このうち、約55%が南草津ならびにその周辺に下宿していると考えると、約1300人(正確に計算すると1320人)が下宿生、約1100人が自宅生ということになります。

上記の前提にのっとると、南草津並びにその周辺に住む学生が、約1300人減ということになります。

学生マンション等の空き室の増加

地元不動産業への影響についてです。1300人が、南草津並びにその周辺からいなくなるということですから、学生マンション等の空き室が増えると思われます。地元不動産業への影響は小さくありません。BKCに新学部が創設されない限り、空き室解消は見通せません。すなわち、空き室を埋めることは難しいといえます。それ故、(家賃等の)値下げ競争がおきるということになります。地元不動産業は厳しい状況になります。

消費が減る

地元経済への影響もあるでしょう。すなわち、南草津ならびにその周辺の消費(1300人+1100人分)が減ります。

地域に関わる学生が減る(?)

地域に関わる学生が減るということは、クエスチョンマークですが、一応挙げておきます。というのも、多くの学生からすると、南草津というまちを単なる寝床と考えている人が多いと思われるからです。ただ、それでも、一定数、地域に関わる学生はいます(ベッドタウン住民より学生は活動的です)。地域へのかかわり方は、個人的なつてを通じて、正課の授業を通じて、サークルや部活動を通じて、など様々です。したがって、地域に関わる学生が減るということは、理にかなっているといえるかもしれません。

草津市はどうやって地域活性化を図るのか

吹き出し

草津市などは、地域活性化を図るべく、立命館大学のキャンパスを誘致しました。おそらく、草津市にとって、学生数が減っていくことは寝耳に水であったと思います。しかし、大学の方針ですから、草津市はどうしようもできません(大学は丁寧に説明せねばならない)。

では、これから、草津市はどうやって地域活性化を図るべきなのでしょうか。なお、新学部創設などに伴う学生数増は期待できないということを前提とします。

草津市はベッドタウンとして栄えています。南草津駅の西側には、南草津プリムタウンの開発が進んでいて、最終的に下宿生1300人、情報理工学部生2400人を超える合計2500人が居住することになります(その他にも、開発が進んでいる場所もある)。南草津周辺は、大学生は減っても、住民は増えていくとみられます。したがって、南草津周辺の消費減はこれで賄われるでしょう。一方で、ベッドタウン住民は、地域にあまり関わりません(関わろうとしません)。したがって、ベッドタウン住民が地域に関わるような工夫をすべきです。ただ、その工夫が難しいのですね。これを考えるのが行政です。


経営学部は2015年4月に移転しましたが、情報理工学部は経営学部より規模は小さいといえます。したがって、情報理工学部移転の影響は、経営学部移転の影響よりは小さいかもしれません。しかし、甘く見てはなりません。

  • この記事を書いた人

未だ定まらざる

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