最近、「思えば、地元(滋賀・大津)のおみやげを食べることがないなあ」と思い、地元のおみやげをもっと食べようと考えました。そこで、以前から気になっていた、大津絵煎餅を購入して、食べてみました。煎餅に大津絵があしらわれているのがポイント。素朴な味わいでとてもおいしかったです。
大津絵とは
大津絵は、旧東海道大津宿の名産でした。当初は、京都との境に近い追分で発展し、仏画として描かれておりましたが、次第に風俗画として描かれるようになりました。現在よく知られているのは、後者です。
江戸時代後期には、絵柄を10種類に絞られました(大津絵十種)。大津絵は、禁厭(きんよう)の符になると伝えられているようです。禁厭とは、まじないで病気や災害を防ぐこと。
それぞれの絵柄には意味があり、例えば、上で示した「藤娘」には、「愛嬌加わり良識を得る」効用があったということです。
大津絵煎餅は、大津絵十種のうち8種類の絵柄が採用されています。
大津絵煎餅を食べる
私は10枚入りの大津絵煎餅を購入しました。大津絵煎餅には8種類の絵柄が採用されておりますが、中に入っていたのは5種類の絵柄×2でした。
絵柄がかぶらないように、箱に入れるときに調整をされていることがわかります。
10枚入り以外にも、16枚入り、24枚入り、それ以上入っているものも扱われております。多くの枚数が入っているものを購入してしまうと、食べ過ぎてしまうのではないかという懸念を抱いていたので、私は10枚入りを購入しました。
煎餅には、上のように絵柄があしらわれています。左上に、何の絵柄なのか書かれています。これは、「鷹匠」(たかじょう)です。 鷹匠が描かれた大津絵は、「利益を収め失物手に入る」という効用があったようです。
早速食べてみましたが、素朴な味わいで、おいしかったです。使われている原材料は、砂糖・小麦粉・鶏卵・(重曹)だけです。余計な添加物は入っておらず、安心して食べることができます。
最後に
大津絵煎餅を製造しているのは、大忠堂です。大津市観音寺にある煎餅屋さんです。
お店に直接伺っても手に入りますし、お土産屋さんなどでも購入できます。大津絵が描かれておりますので、旧東海道の大津宿周辺を歩かれる方は、ぜひ、購入してみてはいかがでしょうか。大津のおみやげとして、有名になってほしいと思います。
また、大津にあるマックスバリューでも取り扱われているのを見ました。私と同じような地元の方も、ぜひ一度、ご賞味してみてはいかがでしょうか。