関津峠をママチャリで登り、大石義民の碑を見てきた。

大石義民の碑

関津(せきのつ)峠の頂上付近に、大石義民の碑というものがあります。当ブログ管理人はママチャリで関津峠を登り、大石義民の碑を訪れました。これを見て、まず思ったことは、「こんなところに意外な歴史が…」といったところです。本日は、大石義民の碑とは何か、どこにあるかなどを述べることにします。

関津峠を登ると…

今回は先に、「大石義民の碑」の場所を示しておきましょう。

大石義民の碑は、県道29号瀬田大石東線の沿線にあります。ただ、関津峠の頂上付近にあるため、訪れるには、峠を登らねばなりません(といっても、私はママチャリで行きましたので、恐れる必要はありません)。

関津峠頂上付近

上の写真は、関津峠の頂上付近を写したものです。かつては、交通量が少なくなかったようですが、今は、近くに大石東バイパスが開通したため、車はほとんど通りません。

笹間ヶ岳登山道

関津峠の頂上付近には、謎の階段が…。
ここを進んでいるとどこに至るのか?地形図を見て確認したところ、湖南アルプス・笹間ヶ岳方面へ行けるようです。ただ、笹間ヶ岳へのルートとしては、一般的ではないようです。

そして、笹間ヶ岳へ至る階段を少し超えたところに大石義民の碑があります。

大石義民の碑って何?

大石義民の碑の全体

上の写真が、大石義民の碑のある場所ですが、かなりきれいに整備されています。というのも、2013年に修景工事がなされたからです。

大石義民の碑

これが、大石義民の碑です。きれいな花が手向けられています。おそらく、地元の方が、日々、花を手向けているものとみられます。

この大石義民の碑には、文字が記されているのですが、何が書かれているのかよくわかりませんでした。ただ、記されている文字が、近くの案内板に記されていました(下写真)。この案内板をもとに、大石義民とは誰か、どのようなエピソードがあったのか述べます。

なお、碑文は漢文ですが、下に、現代語訳もあります。碑文の内容は、大石義民のエピソードです。

大石義民の碑の碑文

大石義民とは誰

大石義民の碑案内板
案内板

義民とは、民衆のために一身を捧げた人のことです。大石にも、義民がいたのです。大石の義民は、富川村の庄屋「彦治」と弟「源吾」のことです。

富川というと、今も、大石富川という地名が残っていますね。そして、驚いたのが、大石義民のうたというものがあるということです。大石義民をたたえるためにつくられた歌です(残念ですが、著作権の都合上、歌詞を載せることはできません m(__)m)。

一身を捧げた(処刑された)ということですが、なぜ、このようなことになったのでしょうか。

大石義民のエピソード

大石義民の碑近くにあるベンチ
ベンチもあります

実は、深いエピソードがあります(現地にあった案内板に依ります)。

1600年代前半、大石村膳所藩に属していました。当時、大石村は、薪などの山の商品で生計を維持していました。しかし、問題は、山の商品をどのようにして、大津や京都まで運ぶのかということでした。というのも、大石周辺の瀬田川は、流れが速く舟で運搬はできません(鹿跳渓谷にあたる場所です。今も急流です)。したがって、関津峠を人馬で越え、田上辺り(関津浜)から舟で大津・京都に運ぶしかありませんでした

吹き出し

しかし、関津峠を人馬で超すことや浜を利用するための(膳所藩による)税金が非常に重かったのです。村民の生活の窮状は厳しいものだったのです。

そこで、上で紹介したの2人が、幕府巡検使に、税を下げるよう鈴鹿峠で直訴したのです。もちろん、当時、幕府への直訴は厳禁、残念ながら、2人は関津峠にて磔の刑にされてしまいました(処刑されてしまいました、1614年2月24日)。ただ、この2人の一身を捧げた訴えは幕府に伝わり、重税が廃止されたのです。

したがって、2人は大石義民として、今も知られているのです。大石義民の碑は、その2人をたたえるために存在するのです。

江戸時代の磔の刑は、ご存知の通り、非常に残酷なものでした。それが、関津峠(自分が立っていた地)で行われたということですので、非常に不気味な感じがしました。一方で、大石義民の功績は素晴らしいものです。恥ずかしながら、私は、ここを訪れるまでは、大石義民についてあまり知りませんでした。私は、大石の人間ではありませんが、一方で、同じ大津市民です。こうした人が実存したということは、多くの大津市民(特に大津市南部の人々)が知っておくべきだと思います。

最後に

いかがでしたか。大石では、大石義民の命日(2月24日)に「大石義民祭」を催行しているということです。

駐車場らしきもの(1台分)もありましたので、大石義民の碑へは車でも行けます。興味のある方は、一度、大石義民の碑を訪れてみて下さい。