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米原の読み方、JRは「まいばら」、高速は「まいはら」

米原の標識

滋賀県にある「米原」という地名。一体、何と読むでしょうか。先に答えを言うと、市名は「まいら」、JRも「まいら」、一方、高速道路は「まいら」です。ややこしいですね。今日は、「米原」の読み方に注目します。

以前、「甲賀」の読み方に注目しました。こちらの記事も、ぜひ、ご覧ください。

参考記事:「甲賀の読み方は、「こうが」ではなく「こうか」です。」(内部リンク)

米原市=「まいばら」し

米原

最初に、市名についてです。米原市と書いて「まいらし」と読みます。したがって、日常会話で、「米原に遊びに行きませんか」などというときは、米原を「まいら」と読むのがふさわしいということになります。

では、「米原市米原」は何と読むでしょうか。注意が必要です。正解は、「まいらしまい」です。例えば、日常会話で、「米原1016番地に郵便物を送って」などと言う際、米原は「まいら」になります。

※米原市米原1016番地は、新庁舎のある場所です。

米原駅=「まいばら」えき

米原駅看板

次に、JR(新幹線・在来線)の駅名についてです。米原駅と書いて「まいらえき」と読みます。米原行きの電車があるので、神戸線や京都線を使う滋賀県民以外の方々にとっても、なじみのある駅名かもしれません。駅の自動放送で、「まいら」と言っていることを聞いたことがあるのではないでしょうか。ちなみに、駅開業時から、「まいらえき」という名称です。

なお、近江鉄道の米原駅も、「まいらえき」と読みます。

米原インター=「まいはら」インター

米原インターの看板
ローマ字に注目

高速道路になると、話が変わってきます。米原インターと書いて、「まいらインター」と読みます。ラジオの交通情報やハイウェイラジオで確認してみて下さい。「まいら」と発音されています。

そのほか、米原ジャンクションなどの米原も「まいら」と読むことになります。実は、2001年までは、「まいら」と読んでいたのですが、その後、旧米原町(まいらちょう)の町名に合わせるため、「まいら」という読み方に改められ、現在に至ります。

※高速道路の看板を撮影いただいた方、ありがとうございました。フリー画像が見つからなかったうえ、私はあまり車を運転しませんので、助かりました。

なぜ、読み方がばらばらなのか

JR東海の新快速

では、上記のように、なぜ、米原の読み方が、「まいら」と「まいら」の2通りあるのでしょうか。

2005年の市町村合併の時にさかのぼりましょう。2005年、坂田郡の米原町(まいはらちょう)、山東町、伊吹町が合併して米原市(まいばらし)が誕生しました。その際、議論になったのが、市の名前です。米原(まいら)や米原(まいら)など、いくつか候補がありました。最終的には、米原駅(まいらえき)の知名度が高かったことなどから、米原市(まいらし)という市名に決まりました。


では、結局、「まいら」と「まいら」のどっちが正しい読み方なのでしょうか。答えは、残念ながら、見出せません。実は、米原を「まいら」と読む説「まいら」と読む説の2通り存在するのです。

最後に

高速道路については、せっかく、2001年に旧米原町に合わせて、「まいら」と読むようになったのに、2005年には、米原市が誕生してしまい、少し、かわいそうな気がします。一方、鉄道の米原駅は開業当初から「まいら」と呼ばれていましたが、周辺の地名は「まいら」と言っていました。読み方には正解がないという話をしましたが、あえて、逆を取ったのが鉄道駅でした。

ただ、私は、米原の読み方を「まいら」に統一する必要はないと思っています。むしろ、「まいら」という読み方が今後も残っていてほしいです。ちなみに、米原市内・県内には存在しませんが、米原を「よねはら」などと読ませる地名もあります。ややこしいですね。

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undecided

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