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【滋賀の教育】中学生の職場体験学習は5日間もある

いろいろな仕事

全国の多くの中学校で、職場体験学習を実施しています。とりわけ、職場体験学習に熱心なのは滋賀県です。滋賀県では、職場体験学習を基本的に5日間実施します。実際、私も5日間でした。ほかの地域と比べると、実施日数が多くなっています。なぜ、実施日数が多いのか、メリットは何か、考えます。

職場体験学習は中学生チャレンジウィーク

滋賀県では、職場体験学習を中学生チャレンジウィークと呼んでいます。中学生チャレンジウィークは次のように説明されます。

中学校において5日間以上の職場体験を実施し、働く大人の生きざまに触れたり、自分の生き方を考えたりする機会とし、自分の進路を選択できる力や将来社会人として自立できる力を育てるものです。

滋賀県教育委員会ホームページ「中学生チャレンジウィーク」

滋賀県教育委員会ホームページから引用させていただきました。

5日間、職場体験をすることによって、得られるものは決して、微々たるものではありません。

職場体験学習の意義

私は、職場体験学習の意義が大きく4つあると考えています。

仕事を体験できる

電話対応をしている男性

言うまでもありませんが、受け入れていただく事業所に行って、実際に仕事を体験できます。中学生は、部活動や勉強に打ち込むことが多いため、なかなか仕事について考える機会がありません。そのため、実際に働いている人と接することにより、仕事の目的や意義を理解できます。身内の人(親)に対する感謝の念が醸成され、身内の人(親)のご苦労も身に染みて理解できると思います。

将来を考えるきっかけとなる

人の顔と吹き出し

職場体験をしていると、次第に、職業観が育まれます。職業観とは「自分の将来はこうありたい」「将来~になりたい」といったことです。つまり、自分の将来を考えるきっかけとなるということです。職業観というものは、できるだけ早いうちに形成したほうが得です。なぜなら、今後の進路が明確になるからです。職場体験を通じて、職業観をはぐくむきっかけとなるでしょう。

ただ、職場体験を通じても、職業観が育まれなかったという人もいらっしゃると思います。ただ、今後の人生のために、勉強を頑張ろうと思うようになったということだけでも立派な成果です。こういったことが、職業観を形成する第一歩です。

自己を再発見できる

ひらめき

職場体験を通じて、自分は社会で役立つ存在だと気づくこともあるでしょう。中学生は、社会とのかかわりが比較的薄いため、このように感じることが多いと思います。

また、普段会うことのない大人と接することになるため、普段、言われることのないことを指摘されることがあります。こういったことが、成長につながります。

職場体験を通じて、自分の行動に責任を持てるようになったという声も聞きます。これも、自己の再発見の1つです。

コミュニケーションの重要性を理解できるようになる

ビジネスマンの握手

中学生は、友達や身内の人、先生といった特定の人としか接することがありません。そのため、普段会うことのない大人と接することは、大変貴重な機会です。最近は、社会に出ると、コミュニケーション能力が非常に重要だと言われています。

職場体験を通じて、コミュニケーション能力の基礎となる、言葉遣いやあいさつはもちろん、自分の言いたいことを伝えることや、非言語的コミュニケーションについても学ぶことができます。中学生にとってコミュニケーション能力を育むのに適当な機会が、職場体験学習だということになります。

なぜ滋賀県は5日間なのか

前述しましたが、滋賀県は、職場体験学習(中学生チャレンジウィーク)を基本的に5日間実施します。これは、ほかの地域より長い傾向があります。では、なぜ5日間実施するのでしょうか。


それは、短すぎることもなく、長すぎることもないからです。

まず、3日間の職場体験学習は、やや短いと私は感じます。なぜなら、最初の2日間はかなり緊張するからです。3日目で少しずつ緊張がほぐれ、仕事に慣れてきます。しかし、仕事に慣れ始まる段階で、職場体験が終了したら、仕事の達成感というものを感じることができません。得られるものも少なくなります。

逆に、2週間以上の職場体験学習は、長すぎます。中学生ですので、仕事に慣れると、今度は飽きが生じてくることは否定できません。勉強のための職場体験学習が、作業のための職場体験学習に変わってしまいます。長期間の職場体験学習は、インターンシップとして、高校生や大学生の時に経験すべきです。

中学生のみんなは積極的に参加しよう

挙手している生徒

この記事を中学生の方も読んでいらっしゃるかもしれません。ここからは、私から中学生に向けてのメッセージです。

職場体験学習に積極的に参加してください。中学生の段階で、自分の将来を考える機会はめったにありません。そういう意味で、職場体験学習は、非常に大切な機会です。幸い、多くの事業所は、みなさんの勉強を思って、受け入れてくださっています。ありがたいことです。職場体験学習が有意義な機会になるように、1日1日を大切にしてください。

参考webサイト 滋賀県教育委員会ホームページ 「中学生チャレンジウィーク」(外部リンク)

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未だ定まらざる

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