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大学の授業でGPS-Academicを受けた感想

マウス操作をする人と文字

大学の授業で、GPS-Academicというテストをパソコンで受験しました。「GPS-Academic」を文字通り捉えると、位置測位システムに関する学術的なテストと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、そうではありません。以下、GPS-Academicとは何かということも含めまして、受験した感想を述べることにします。

GPS-Academicとは何か

「GPS-Academic」は、位置測位システムに関する学術的なテストではないのなら、どのようなテストなのでしょうか。実はこのテスト、株式会社ベネッセ i-キャリアというところが行っているのです。「GPS」は「Global-Proficiency-Skill」の略です。もう、なんとなく、どんなテストなのかはお察しだと思います。以下、引用します。

GPS-Academicは「問題を解決する力」の現状を「思考力」「姿勢・態度」「経験」の観点で確認するアセスメントです

「GPS-Academic」ホームページより引用

不確実化している世界において、答えが一つに定まることはありません。そのような状況下において、課題(問題)を解決する際に必要な力(即ち、問題解決力)を測るテストという解釈でよかろうと思います。

なお、評価は、客観評価・主観評価・学生意識アンケートより算出されるということです。

どんな問題がでたのか(客観評価について)

大きく、3種類の問題がありました。順に説明します。

①音声問題
この問題は、複数人の会話を聞いて、その会話が論理的か否か答えます。時々、飛躍している会話も見受けられたりします。ちなみに、私は、3つの問題の中で、この問題が一番難しかったように感じます。

②アニメーション・動画問題
アニメーション・動画を見て、複数の選択肢から答えを探す問題です。①の問題に動画が加わったような問題もありました。中学校レベルの数学の基礎がわかっていたら、基本的に、迷うことは少ないと思います。

③テキスト問題
今度は、テキストを読んで、複数の選択肢から答えを探す問題です。中学校レベルの数学の基礎が問われるものもあります。あと、文書をゆっくり読みすぎないように注意が必要です。

問題を解いての感想
中学生レベルの学力を身につけていたら、そんなに難しくはないと思います(特に②③)。ただ、選択肢を迷いすぎると時間切れになってしまいそうな問題もあったので、その際は、どこかでけりをつける必要があります。

また、「読み解く力」が必要な問題が多々あります。とはいえ、そんなに心配する必要はありません。

対策についてですが、率直に申し上げて、一切する必要はありません。問題のレベルが極めて高いというわけではありませんから。また、対策をすると、適切な測定ができない可能性もあります。

最後に、話は変わりますが、①と②では、会話がでてきます。(①では論理的でない会話もありますが、)登場人物はきれいな日本語を使っています(鼻濁音など)。さすが、ベネッセのテストだとひとりで感心していました。

主観評価とアンケートについて

主観評価・アンケートは、正直に答えましょう。正直に答えなければ、正しい判定ができなるなるでしょう。

主観評価と言うのは、3つの選択肢の中から、一番自分に当てはまる選択肢を選ぶだけです。いかにも、自分の人となりが分析されている感を抱きました。

学生意識アンケートは、学校生活を自身はどのように取り組んでいるかなどについて問われます。

成績について

GPS-Academic結果

私の場合、テストが終わって数分後に、成績が出ました。上に示したが、成績の概要のようです。思考力、姿勢・態度、経験の3つの指標が出てきました。少し詳しく見てみます。

思考力、姿勢・態度

GPS-Academic結果

思考力は、「批判的思考力」「協働的思考力」「創造的思考力」の3つに分けられるようです。

「批判的思考力」の結果はAでした。私は、本や新聞で情報収集をすることがほとんどです。ネットは玉石混交ですから。そんなこともあり、それなりに結果が良かったのだと信じています。

「協働的思考力」は、Sでした。私は、多くの人と集うことがあまり好きではないので、最初は疑問に思いました。ただ、私は、多元主義という考えを強く支持しますので、それ故に良い結果が出たのだと信じています。

「創造的思考力」は、S評価でした。今の時代不確実性が増しており、答えが一つとは限らないので、この力は重要だと思います。しかし、これが、なぜ、こんなに成績が良いのか正直、私にはよくわかりません。個人的には、Cくらいだと思っています。

姿勢・態度は、レジリエンスがS、リーダーシップがA、コラボレーションがSでした。

詳しく見てみると、「他者と関わろうとする積極性」(コラボレーションの一種)は、B判定がつきました。これは、見事に、私の人となりをあらわしています。今の時代、地縁や血縁は大切にすべきだとは思いますが、基本的には「おひとりさま」を私は好んでいます。

また、「未知の物に挑戦する」(リーダーシップの一種)もBでした。今の時代、最も必要な姿勢だと思いますが、これも、自分を見事に反映しています。

経験

GPS-Academic結果

最後に、経験についてです。上の画像が詳細の結果です。自己管理力がBになっています。私は、実現不可能なものは、きっぱりやめてしまうべきだという考えを持っております。それ故に、Bが点灯したのでしょう。反省です。

対人関係はSでした。前述の通り、多様な価値観を尊重することを私は強く支持するからでしょう。

計画・実行はAでした。このように、ブログを実際に運用しているといったことも反映しているのでしょう。

感想(総括)

GPS-Academicを受けての、全体の感想を述べます。まず、「問題解決力」という技能を可視化できるという意味においては、素晴らしい媒体だと思います。「問題解決力」は、自分一人だけでは知ることができませんから。

とはいえ、このようなツールで「問題解決力」を測ることは、限界があるとも感じます。自分の成績を理解できない点もありました。成績はあくまで参考と考えるのが良いでしょう。成績を見て、一喜一憂をすることはあってはなりません

最後に、大学は、質の高い学生を企業に供給することを目的に、このようなテストで、学生の良否や質を測定することはあってはなりません。さもなければ、大学の存在意義が問われることになると思います(大学は学生を企業に仲介(供給)するような機関ではゆめゆめない)。←株式会社ベネッセ i-キャリアは学生と企業をつなぐための企業ですから要注意です。

(追記)
検索キーワードを見て、GPS-Academicの平均を気にしている方が多くいらっしゃるということがわかりました。率直なところ、私もわかりかねるというのが現状です。ただ、あまり平均を気にする必要はないと思います。

むしろ、平均を知ることよりも、自分の現状を確認するということが、ずっと大切なのだと思います。

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