滋賀県犬上郡多賀町に、D51が長く放置されている場所があります。その場所は、国道303号線沿いにある多賀SLパークの跡地です。多賀SLパークは、いわゆる、SLホテルでした。オープン当初は人気でしたが、その後、人気は減退していき、閉鎖され、、、今に至るのです。
多賀SLパークとは
多賀SLパークは、1976年(昭和51年)6月に開業しました。多賀SLパークは、いわゆる、SLホテルでした。SLの後ろには、客車が3両もくっついていたようで、宿泊施設や食堂があったのです。
なお、このSLは、戦時中に製造されたもので、北海道で活躍していたものです。
今は、客車は撤去されているわけですが、今となっては、極めて斬新な施設がここにあったのです。
SLの奥には、朽ちた遊具が放置されていました。積雪があったので、接近することは諦め、アップで撮影しましたが、SLパーク時代は現役だった遊具なのでしょう。
ただ、残念ながら、オープンから年を経るにつれて、多賀SLパークのにぎわいは衰退してゆき、閉鎖となりました。そして、今のように放置されているわけです。
SLの解体・撤去には、石綿処理なども含め、かなりの費用がかかります。こうしたことが、放置されている背景にあるものを思われます。
なお、D51を含め、多賀SLパーク跡地は多賀町が管理しているものと見られます。
D51を近くから見る
では、D51を近くから見ます。どうでもよいですが、訪問日は、積雪が結構あり、近づくのが大変でした。ただ、私と同じように撮影に来た人が先にいたのでしょうか、足跡がありました。
D51を正面から見ています。雪であまり目立っていませんが、D51は線路の上に乗っていることがわかります。
遠くから見ると、状態はあまり悪くないなあと感じたわけですが、近づいてみると、D51が朽ちていることがわかります。いたるところに錆がついていて、正直言って、D51の状態は良いとはいえないでしょう。
実は、十分に管理されていないが故に、D51の運転席に乗ることができます(十分に管理された蒸気機関車であれば、乗ることはできないでしょう)。運転席も見てみることにしましょう。
窓がブルーシートに覆われていますが、運転席にある諸々の構造物も、やはり、錆が付着していて、状態が良いとは言えません。
ただ、運転席に乗ることができることは本当にレアだと思います。鉄道ファンの方ならば、興奮されるかもしれません。
ずっと放置は、少しもったいない
多賀SLパークが閉鎖されて以降、ずっとD51が放置されていますが、このままでは、少しもったいなあと感じざるを得ません。
SLは、日本近代化の象徴といえます。何とかして、保存される方向に向かわないかと思います。
そんな中、2020年にD51の移譲先が見つかったというようなことが言われましたが、それ以降、移譲は進んでいません。D51が移譲され、大切に保存されてほしいなあと思ったりもします。
もしかしたら、D51が移譲されたり撤去されたりする可能性がありますので、できる限り早めの見学をおすすめします。
アクセス
最寄り駅は、近江鉄道の多賀大社前駅です。多賀大社前駅から徒歩20分ほどで行けます。
バスならば、湖国バス・胡宮神社前バス停からすぐ、高速バス・名神多賀BSからならば10分も歩けば行けます(上りBSを下車された場合は、歩道橋で下りへ行ってください)。
雪の影響で駐車場の有無は確認できませんでした。すみません。ただ、公共交通機関でのアクセスも決して悪くないので、ぜひ、公共交通機関をご利用ください(私も近江鉄道を利用しました)。