滋賀県の伽藍山(239m)を登ってきました。伽藍山のふもとには、かの有名な石山寺があります。山頂への登山道はなく、斜面を登るという、荒い手段を用いましたので、結構、疲れました。大津放水路や伽藍山公園のことも含めまして、伽藍山登山の様子をリポートします。
伽藍山(がらんやま)とは
インターネットで調べましたところ、伽藍山(がらんやま)という山は、滋賀県以外にもいくつかあるようです。注意いただきたいのですが、当記事では、滋賀県の伽藍山を取り上げています。
伽藍山のふもとには、石山寺があります。石山寺は、紫式部が源氏物語を起筆した場所として有名です。そのほか、国宝の多宝塔など、見所多数です。ぜひ、訪れていただきたいのですが、まず最初に、以下の文章を見ていただきたく存じます。
清流瀬田川のほとり、伽藍山の麓に位置する石山寺は、観音の聖地とされてきました。
石山寺ホームページより引用(強調は当ブログ管理人)
石山寺について、石山寺HPの寺院概要の冒頭に書かれていることを引用しました。瀬田川は、琵琶湖から出ていく唯一の川で知名度は高いと思います。一方、多くの方は、伽藍山については、「伽藍山?何?どこにあるの?」と思われているかと思います。
とりあえず、ひとまず、場所をみておきましょう。
まさに、石山寺に隣接していることがわかると思います。
ただ、伽藍山はどんな山なのか、ということは、これを見るだけでは全く分からないと思います。そこで、当ブログ管理人が、実際に、伽藍山の山頂まで行ってきました。
伽藍山登山の様子
では、実際に、登山をしてきた様子をリポートしていきます。
登山口
地形図と実際の場所を確認したところ、伽藍山の登山口は、西側・東側の2か所あります。
上の写真は、西側の登山口付近の様子です。この寺の裏側にあります。実は、西側の登山口は、私有地のために進入不可でした。
そのため、伽藍山を登るには、東側(瀬田川側)の登山口(上の写真参照)から行く必要があります。この舗装された道を進んでいきます。
大津放水路
伽藍山の入り口のすぐ横には、大津放水路が流れています。大津放水路は、大津市南部の9つの河川を横断する水のトンネルです。治水対策(洪水対策)として造られました(河川増水時に、水が放水路に流れ込む)。100年に一度の大雨にも耐えられる構造となっています。
大津放水路とお別れした後も、しばらく舗装された道が続きます。続く道にしたがい、歩いていきます。
いざ山へ
いよいよ、舗装された道も終了です。これより、未舗装区間になります。同時に、勾配も急になってきます。山に入ってきたなあ、という感じがしてきました。
結構、急な登り坂を登っていきます。実は、この周辺で、犬の散歩をしている方にお会いしました。毎回、散歩でこのコースを歩くと、絶対に健脚になるだろうなあ、と思いました。
若い私も、大変だなあと思いながら歩いていたので…。マスク姿だったため、なおさら、大変だったのかもしれませんね。
しばらく歩くと、階段がありました。この階段は、コンクリート製で、人為的につくられたものだと思われます。ここをのぼって、しばらく歩くと、開けた場所に出てきます。
伽藍山公園
ようやく山頂に到着…、と言いたいところですが、実は、ここ、山頂ではありません。ここは、伽藍山公園の広場です。これまで通ってきた歩道も、伽藍山公園の一部ということになりましょう。開放的で、気持ちのよい場所です。
ベンチが整備されていて、休憩に最適な場所です。水分補給をして、私も、小休憩をとりました。ちなみに、この周辺の木々の間から、唐橋を臨むことができました。ただ、展望台ではないので、ほとんど景色を臨めません。
頂上への登山道はないので…
伽藍山公園の広場に到着するまで周りを見渡していたのですが、山頂へつながる登山道は、一切見つけることができませんでした。そのため、やむを得ず、斜面を登って、山頂に向かうことにしました。
斜面を登ると、尾根道と思しき場所に到着。そのまま、高いところへ進んでいくと、山頂に行くことができました。
ちなみに、帰ってから、インターネットで、本当に登山道が無いのか調べてみました。私より先に登山をしている先人が書いているブログなどを見ると、やはり、登山道が無いので、無理やり、斜面を登ったということが書かれていました。やはり、山頂への登山道は無いのですね…。
山頂の様子
伽藍山山頂に到着しました。山頂には、上のような「伽藍山 239m」という赤い案内板がありました。
赤い案内板のすぐ横には、標柱がありました。三角点ではありません。
山頂付近は、雑木林で、景色は一切臨むことができませんでした。そのため、赤い案内板が、非常に目立ちました。
山を下りる
今度は山を下りていきます。これまでたどってきた山頂に達した尾根道を、下りていきます。道が不鮮明な時は、尾根を通るというのが安全です。ただし、斜面を下りることはしません。地獄を見る気がしたので…。
そのまま、尾根をたどっていくと、難なく、林道に達しました。
この場所から山頂に向かっていたら、もっと楽に登頂できたのになあ、なんて思いました。
この下りてきた場所のすぐ近く(少し奥)には、上のような看板がありました(サイトの負荷を下げるため、解像度を下げています。見づらくて申し訳ありません)。この看板には、この道は私道です、と書かれています。
そのため、設置されている向き(場所)とは、逆方向に進みました。
しばらく歩くと、住宅が見えてきました。そして、この林道の終点は、なんと、封鎖されていました。そのため、下に下りれそうな小道から、住宅が隣接する道路に降り立ちました。
そのすぐ近くには、東海自然歩道の道標がありました。ここには、伽藍山(通り抜けできません)という文字が書かれていました。私道のため通り抜けができないということになります。
入山した場所とは、異なる場所に出てきました。
最後に
石山寺ホームページにも案内がある、伽藍山の正体を明らかにしてまいりました。頂上への登山道はありませんでしたので、正直申し上げまして、もう一度登りたいとは思わない山でした。私と同じように伽藍山を登山したと言っているブログを見ましても、やはり、無理やり山頂へ行ったという表現を多々見かけました。
どうしても伽藍山の山頂へ行きたいという方は、(低山ではありますが)それなりの覚悟をもって挑むべきだと思います。