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滋賀県日野町の伝統野菜、日野菜を手に入れた。漬物で頂いた!

日野菜

滋賀県日野町の伝統野菜である日野菜を手に入れました。実際に、漬け物(桜漬け)にして美味しくいただきました。当ブログ管理人は滋賀県民ですが、滋賀県民の方々でも日野菜そのものを購入して、調理される方は多くないと思います。時には、日野菜を購入して、自身で調理してみませんか。

日野菜とは

日野町の場所

日野菜は、滋賀県日野町(場所は上図参照)発祥のカブの一種です。桜漬けの原料として使われることが多いです。日野菜の歴史を調べてみると、なんと、室町時代までさかのぼることがわかりました。日野菜の歴史について、ここでは、日野町ホームページの説明を引用することにします。

室町時代の日野の領主 蒲生貞秀公が日野の鎌掛(かいがけ)という地域で野生の菜を発見し、その菜を漬物にしてみると色、味ともに風雅なものであったことから京の公家に贈り、時の天皇に献上され、天皇もこの漬物の美味しさに喜び、その公家を通じ和歌一首が貞秀公のもとに贈られました。
(中略)これ以来この菜を「日野菜」と呼び、漬物は「さくら漬け」の名で親しまれるようになったと云われており、由緒正しい、歴史ゆかしい伝統野菜です。

日野町HPより引用、強調は筆者

いくつか補足しましょう。鎌掛という場所は、日野町鎌掛として、今も現存します。土山と隣接する場所です。

また、上の説明に書かれている、「和歌」は以下です。

近江なる ひものの里のさくら漬 これぞ小春の しるしなるなん

簡単に解釈をしてみると、「近江の国の乾物の里の桜漬けこそが、小春の気配であるのだ」といった感じでしょうか。ひものの里は、鎌掛のことですね。

日野菜は、梅雨明けから秋にかけて、何度も種をまいては収穫されます。種をまいてから50日くらいで収穫できるようになります。なお、11月くらいにとれる日野菜が最も美味いようです。

日野菜の桜漬け、おいしいですよねー。今回は、桜漬けをスーパーで買うのではなく、日野菜そのものを買ってきて、自分でつくってみました。

桜漬けを作ってみた!

日野菜

日野菜を、農産物直売所で買ってきました。上のような感じで売っていました。スーパーマーケットではあまり見かけないですねー。葉っぱが長いこと長いこと。

包装を除いて、根の部分をアップで撮りました。

日野菜の太さは100円玉くらいでしょうか。根の部分だけで数十センチはありますね。

では、早速、桜漬けをつくっていきましょう。

まず、日野菜の根・葉をきれいに洗いましょう。葉っぱの部分も食べますので、捨てないように。

次に、根の部分、葉の部分を切り刻んでいきます。それぞれ別で処理をしますので、わけておきます。

日野菜の葉と根をきったもの

ここで、アク抜きを行います。根・葉ともに塩もみを行います。特に、葉の部分は黒い汁がでてくるので、しっかりと行います。その後、それぞれ、熱湯を通し、冷水をかけ洗います。特に、葉の部分については、黒い色がでなくなるまでしっかりと。

そして、水をきって、酢・砂糖・塩で数日漬けたら、完成です!私は、甘めが好きなので、砂糖を多めに入れました。

桜漬け

ご覧の通り、鮮やかな桜色にしっかりと色づきました。もちろん、着色料などは使っていません。日野菜の色素はすごいですね。その後、おいしく頂きました。

皆さまもぜひ

最近は、漬け物を自宅で漬ける人が少なくなっていると言われています。そのためか、スーパーマーケットには、桜漬けを含めたくさんの漬け物が売っていますよね。

ただ、自分つくった漬け物を食べると、やはり、おいしく感じられます。滋賀県民の皆様は、ぜひ、日野菜そのものを購入してきて、ご自身で作ってみてください。日野菜は、スーパーマーケットよりJAや道の駅の農産物直売所で売っていることが多いですよ。それでは、またどこかで。

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未だ定まらざる

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