NHKラジオでは新年度(2020年4月)から番組編成が変わりました。それから、2か月。新キャスターたちも、番組に慣れてきたことでしょう。そこで、当記事では、新年度から始まった番組などの感想を記します。
なお、当記事は、以下のリンクで示している記事の更新記事・補足記事とお考え下さい。
関連記事:「【NHKラジオ】2020年度のキャスター・番組はどうなる?」(内部リンク)
マイあさ!
NHKラジオにおいて新年度が始まるのは、朝5時からです。したがって、「(三宅民夫の)マイあさ!」から始めましょう。2019年度から始まった「マイあさ!」。2020年度は新キャスターなどが加入しました。
参考記事:「【NHKラジオ】情報番組といえばやはり(三宅民夫の)マイあさ!」
三橋アナウンサー
ニュース担当が(マイあさラジオ時代から担当していた)小見誠広アナウンサーから三橋大樹アナウンサーに代わりました。なお、三橋アナは、マイあさ内の5時・6時・7時・8時のニュースとらじるラボ内の10時半・11時のニュースを担当されています。小見アナは、10時のニュースも担当していたので、担当が少しだけ減っています。
恐縮ですが、初めて聞いた名前だったので、どのような方なのかと思っていました。実際のお声を聞いてみると、ニュースがすっと頭に入ってきました。良いお声だなと感じました。これからも、朝のニュース読みを頑張っていただきたいです。
久保田キャスター
新年度の番組編成の発表が、2月にあります。その中で、新たに担当されるアナウンサーは発表されるのですが、契約キャスターは発表されません。そのため、私は、新年度に入ってから久保田明菜キャスターの存在を知りました。高嶋キャスターの代打だった小倉キャスターの後任です。
新年度初日に、久保田キャスターが「(三宅民夫の)マイあさ!」に出演されていました。初日は田中アナや三宅アナと息がずれていましたね(どなた方も担当初日は同じ感じですが…)。ですが、2日目以降は順応されていたように感じます。
一方、「マイあさ!」になってからは、女性キャスターもニュース読みを毎日せねばならなくなりましたが、こちらは、さすがNHKキャスターといったところです。
宮崎アナウンサー
「マイあさ!」の土日担当のアナウンサーが、小澤康喬アナウンサー(←現在、ニュースウォッチ9などテレビで活躍中)から宮崎大地アナウンサーに代わりました。
2020年2月に記した記事では、宮崎アナに注目していると記しました。以前、大阪局にいらして、お名前を聞いたことがあったからです。一方で、恐縮ですが、ラジオ番組をしっかりと進行できるのかとも思っていました。しかし、実際に番組を聞いてみると、違和感が全くありません。渡辺キャスターとも息ぴったりですね。
らじるラボ
R1の午前の番組が「すっぴん!」から「らじるラボ」に代わりました。「らじるラボ」の担当は、吾妻謙アナウンサーです。2019年度まで「ちきゅうラジオ」を担当されていました。
さて、「らじるラボ」は「おやじラボ」などと言われることがありました。というのも、大ベテランの徳田章アナや鈴木桂一郎アナをリポーターとして起用したからです(←なお、私は高く評価している)。しかし、学校休校の影響や「ちきゅうラジオ」を子ども受けするように変革した吾妻アナの手腕もあってか、子どもリスナーも非常に多い印象を抱いています。おおむね、様々な世代が楽しめるような番組になっていると思います。
面白いと思ったことは、留守番電話に吹き込んだ声が、そのままお便り紹介で使われることです。新発想だと感じました。また、FMリクエストアワー リターンズ(特にレジェンド出演回)も面白いですね(私は、エフリク世代ではありませんが…)。
最後に、「らじるラボ」といわれる如く、常に音の実験をし続ける(すなわち、常にリスナーに新しい楽しみを提供する)ことを忘れないでください。原点を見失わないようにしてください。
なお、昨年度まで「武内陶子のごごラジ!」として放送していた午後の番組は、今年度から「武内陶子のごごカフェ」に番組名が変わりました。内容は「ごごラジ」の時とあまり変わっていない印象です(したがって、感想は割愛)。
ただ、土曜の朝に「石丸謙二郎の山カフェ」という番組があり、「カフェ」という言葉が重複しています。まあ、武内アナと「山カフェ」担当の山本アナは同期なので気にしないでいいでしょう(笑)。
ラジオ深夜便、渡邊アンカー
夜のラジオ番組、「ラジオ深夜便」で新アンカーが誕生しました。新加入したのは、渡邊あゆみアナウンサーです。
私は「深夜便」を11時台(オープニング) or 4時台(エンディング)しか聞きませんので、感想を書くには不十分かもしれません(アンカーが最も活躍するのは音楽を流す2時台、3時台だと思う)。ご了承ください。
渡邊アンカーの深夜便初担当日、渡邊アンカーの語り口を聞いて、深夜便1年生にもかかわらず、「深夜便」に見事に順応しているような気がしました。やはり、ベテランのNHKアナウンサーは、一味違うと実感しました。
ちなみに、今年度から「ママ深夜便」がレギュラー化されました(第4木曜、村上アンカー担当)。子育て中のママ・パパは、第4木曜の深夜、ぜひNHKラジオにチャンネルを合わせてください。
高橋源一郎の飛ぶ教室
金曜日の夜の番組が変わりました。その名も「高橋源一郎の飛ぶ教室」。高橋源一郎さんは、「すっぴん!」のパーソナリティーでした。なお、小野文恵アナウンサーも担当されています。
50分という放送時間を、1時間目と2時間目にわけて放送しています。1時間目は、高橋さんおすすめの本紹介です。高橋さんの解説を聞いていると、「すっぴん!」時代の、現国のコーナーと似たようなコーナーです。高橋さんの解説を聞いていると、読みたくなってしまいます。2時間目はゲストとの対談の時間です。高橋さんと同じような著名人がゲストとなることが多い印象です。高橋さんとゲストのお話が非常に面白いです。
石井アナウンサー
ここからは、石井アナウンサーと題して記していきます。石井かおるアナウンサーのことです。というのも、石井アナは3つの番組(文芸選評、ひるのいこい、子ども科学電話相談)を担当されているからです。1つずつ番組を見ていきましょう。
文芸選評
「文芸選評」は、リスナーが投稿した俳句や短歌を鑑賞するという番組です。昨年度までは、レギュラー出演の俳人・歌人などをゲストに迎え、男性アナウンサー(杉原アナや金井アナなど)と女性キャスター(石山キャスターや松本キャスターなど)のお二人が進行されていました。
一方、今年は、俳人や歌人をゲストに迎え、石井アナがおひとりで進行されています。また、今年からは、ゲストの俳人や歌人は、レギュラー出演ではなく、不定期出演になっているようです。NHK俳句を担当されていたようですので、その経験をしっかり活かされている印象です。
ひるのいこい(土曜日)
「ひるのいこい」は、1947年に「農家のいこい」として始まりました(別番組で歴史が放送されていた)。歴史ある番組といえます。また、テーマ曲も、故古関裕而氏が作曲されています。したがって、「ひるのいこい」を担当するのは、相当のプレッシャーがあると思います。
石井アナは、杉原アナの跡を継ぎ、「ひるのいこい」の土曜担当となりました(現在は、文芸選評を担当していたアナが土曜のひるのいこいも兼務しています)。当初、冒頭のお便り紹介や暮らしの文芸において、時間切れになりそうなときがあって冷や冷やしました。ですが、現在は、慣れてきた模様です。「ひるのいこい」ファンは多いと聞きますので、今後も頑張ってください。
子ども科学電話相談
日曜日の「子ども科学電話相談」の司会も担当されています。2019年からレギュラー化された番組です。「子ども科学電話相談」は非常に面白い番組なのですが、2018年度まで放送されていた「歌の日曜散歩」が惜しくなる時が時々あります。まあ、「歌の日曜散歩」に時々出演されていた篠原菊紀先生が「子ども科学電話相談」にも出ておられるので、よしとしましょう。
「子ども科学電話相談」は、「文芸選評」とは全く趣旨を異とする番組です。文科系の番組と理科系の番組を担当している、石井アナのご苦労をお察しします。番組進行も、大分、慣れてこられたのではないでしょうか。
参考記事:「【NHKラジオ】子ども科学電話相談は、大人の友達も楽しめる」(内部リンク)
ちきゅうラジオ、杉嶋アナ
前述しました通り、吾妻アナが「らじるラボ」を担当するようになったため、「ちきゅうラジオ」は、杉嶋亮作アナウンサーが新担当となりました。なお、杉嶋アナは引き続き、増田明美さんのスポーツ番組も担当されています。
思えば、「ちきゅうラジオ」のリスナーはどんどん若返っているような印象を抱きます(私が「ちきゅうラジオ」を聞き始めた2012年からの比較)。今は、子どもリスナーも多くなっています。今後も、子どもリスナーの声も大切にしていただきたいです。
さて、杉嶋アナですが、巷では、ガンダムみたいなお声だと言われているようです。進行についても、全く差支えありません。ラジオ慣れされていますね。
音楽の泉、奥田氏
「音楽の泉」も、案内人が代わりました。これまで担当されていた、皆川達夫氏が3月で勇退されました(その後、他界されたと聞きました。ご冥福をお祈りいたします)。そのため、新年度からは奥田佳道氏が担当されています。
私は、クラシックには全く精通していませんので、奥田氏の論評に対する感想を述べる立場にはありません。ごめんなさい。
「音楽の泉」も、今や、長寿番組です。今後とも、「音楽の泉」が長く続くことを祈っています。
(番外編)ラジオニュース
最後に、毎時00分に放送されているラジオニュースについて述べます。というのも、新型コロナウイルスの影響で、5月以降、担当アナウンサーが大きく代わっているからです。
これまで、ラジオニュースは、(65歳以上の)ベテランアナウンサーが多くを担当されていました。しかし、最近(5月以降)は、新型コロナウイルスの影響があってか、ベテランアナウンサーの担当が見事になくなりました。それ故、普段あまり聞かない(比較的若い)アナウンサーの声を聞く機会が増えました。また、スポーツ担当のアナウンサーの担当も増えました。
若いアナウンサーの声を聞いて、珍しいなあと思うことがあるのですが、ベテランアナウンサーの声が惜しく感じられる時があります。
(2020年6月20日追記)朗報です。ベテランのアナウンサーが復帰し始めた模様です。
参考記事:「NHKラジオニュースの聞き方。アナウンサーにも注目!」(内部リンク)
以上です。NHKラジオ第一放送に興味を持っていただけたら、この上ない喜びです。