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2020大津市長選挙の結果は一体どうなる?地元の若者が考える。

2019年12月26日

投票箱と文字

2020年1月19日の投開票が行われる、大津市長選挙。今回の選挙も、国政与党VS国政野党のような構図となりそうです。注目すべき選挙といってよいでしょう。当記事は、地元に住んでいる若者である当ブログ管理人が、大津市長選挙について記します。

越氏は政界引退

現職の越直美氏は、次の大津市長選挙に立候補しない、すなわち政界引退するということになります。京都新聞が最初に報じたと記憶していますが、そのことを初めて聞いたときは、驚きでした。一方で、実績も残しており、市長の役割を全うしたともいえると思います。そのように考えると、政界引退も不思議な事ではないのではないでしょうか。

越氏は、2012年の大津市長選挙(旧民主党などが推薦)に初当選、2016年の大津市長選挙にも当選し、2期8年、大津市長を務められました。いじめ問題や待機児童問題、ガス事業の民営化など、様々な実績を残している印象です。一方で、公務員(非管理職)の給与削減やコミュニティセンター移行といった、物議を醸すような政策もありました。

そこで、気になるのが次の大津市長が誰になるかです。

今回の大津市長選挙の候補者は?

当選した男性

大津市長選挙(2020年1月12日告示、19日投開票)に立候補を予定しているのは2氏です。

佐藤健司氏

元滋賀県議会議員の方です。大津市選出の県議であるため、佐藤氏をご存知の方も多いのではないでしょうか。地盤は瀬田地域だったはずです。所属は自民党(出馬は無所属)ですので、越氏とは異なる立場に位置します。越市政については「市民の声が市政に届いていない」と批判していました。

小西元昭氏

もともと、大津市の職員だった方です。地盤は、大津市北部です。仮に当選すると、大津市北部地域から初の大津市長輩出となるようです。「こしからこにしへ」というスローガンを掲げているので、越市政を基本的には継承するということになります(一方で、コミセン移行の一部見直しなども主張している)。

構図について解説!

文字

もともと、上の2氏に加え、田中修氏も立候補をする予定でしたが、立候補を断念されました。そのため、大津市長選挙は国政与党VS国政野党というような構図となり、非常にわかりやすいです。最近の各地方選挙は、与野党が相乗りしてしまうがために、人々の関心が低く、投票率も低くなるというような傾向が多かっただけに、今回の大津市長選挙は、構図が大変わかりやすく、多くの大津市民が関心を持つのではないでしょうか(前回、前々回の大津市長選挙も与党VS野党(VSその他)の構図)。

正直言って、情勢・結果は見通せないのが現状です。それなりの接戦になるのではないでしょうか。知名度は市議会議員、県議会議員を務めた(務めている)佐藤氏のほうが上だと思います。一方で、小西氏は、市長を輩出していない、地縁の強い?、大津市北部地域が地盤のため、同地域が大票田となるかもしれません。また、越市政を市民がどう評価するかが、結果に大きく影響するかもしれません。

参考記事:「西武大津店、閉店へ。跡地がマンションにならないことを祈る。」(内部リンク)
(大津市中心部のまちづくりは争点の1つです)

必ず投票に行こう!

吹き出し

前述した通り、今回の大津市長選挙は、非常にわかりやすい構図です。大津市の将来を決める重要な選挙となります。投票率が50%を下回ると、日本の民主主義の制度が危機に瀕すると、私は思っています。大津市の未来を半分の市民だけで決めているような状況は、大変ゆゆしきことです。選挙権を持っている大津市民は、必ず投票に行きましょう。

(追記)結果を受けて…佐藤氏に求めること

報道によりますと、佐藤健司氏の当選が確実になりました。佐藤新市長に求めることを記します。

中心市街地の活性化

西武大津店の撤退も決まり、大津市の中心部はますます衰退する一方です。西武大津店の跡地にマンション建設をし、人を増やすということが、中心市街地活性化ということはできません(地域に参加しない住民の増加、学校の満杯状態を招くだけ)。中心市街地の魅力・価値が下がらないように、是非とも、西武大津店の跡地に新たな商業施設を誘致していただきたいです。難しいことだとは重々承知しています。ただ、大津市のトップなのですから、市議・県議の経験を活かし、指導力発揮を、私は、強く期待しています。

越氏は、ジュネーブ構想というものを提唱されていました。一方で、佐藤氏はどのような構想をお持ちなのでしょうか。選挙戦を通じて、佐藤氏は琵琶湖文化館の後継施設を誘致するなどと話されていましたが、いまいち具体策伝わってきませんでした。ぜひ、早く中心市街地の活性化を具体化していただき、市民に理念を説明してください。

子育て政策

子育て政策については、越氏が大きな業績を残しましたが、市長が変わったからといって、おざなりにすることは許されません。待機児童ゼロを達成したが隠れ待機児童はどうなのか、障がい者保育は果たして充実しているのか、学童保育の需要が増えているなかで児童クラブの受け入れ態勢は適切なのか、、、考え出すときりがありません。子育て政策は、未来への投資です。市長が変わり後退するようなことは、決してあってはいけません

財政

大津市の財政については、現在のところ、あまり心配する必要はないかもしれません。しかし、財政を甘く見てはいけません。現在の若者の多くは、将来が暗いと考えています。その主たる理由は、国の財政赤字です。「年金が受け取れなくなるのではないか」などと若者が思うのは、まさにその所以です。佐藤氏は「行き過ぎた緊縮財政」と越氏を批判していました。確かに、その側面はありました。ただ、逆に、財政赤字が大きく拡大することはないように!。

その他

市役所の耐震化は待ったなしの課題です。災害拠点となる中消防署は最優先で、耐震化を行ってください。

最後に、小西氏が述べていた「徹底的にクリーンな政治」を佐藤氏も実践してください。当たり前のことですが…。

  • この記事を書いた人

undecided

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