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新快速の切り離しには要注意!?ちょっとわかりにくい滋賀のJR

2019年9月3日

余呉駅の新快速

滋賀県北部を走る新快速は4両であることが多いですが、新快速はどの駅で切り離されるの?

こういった疑問を持たれている方は多いと思います。

今回は、JRを使って滋賀に行こうと思っている方向けの記事です。

新快速の切り離しをはじめ、滋賀のJRは少しわかりにくいところがあります。

本日は、県外の皆さんが滋賀に行くとき、電車の載り間違えを防ぐべく、滋賀県民が解説します。

滋賀のJRを図で確認

滋賀のJR
出典:グーグルマップを加筆

滋賀県を走るJRの路線(区間)は次の通りです。

  • 琵琶湖線(山科-長浜間)
    ※京都-山科も琵琶湖線ですが、京都府内です。山科を出ると、県境を通過します。
  • 北陸線(長浜-新疋田間)
    ※近江塩津を出ると、県境を通過します。
  • 湖西線(山科-近江塩津間)
    ※山科を出ると、県境を通過します。
  • 草津線(草津-柘植間)
    ※油日を出ると、県境を通過します。
  • 東海道線(米原-関ヶ原間)
    ※柏原を出ると、県境を通過します。

滋賀県のJRは、琵琶湖を挟んで大きく2つの路線があることが特徴です(これが後々ネックとなります)。

琵琶湖の西側を走るのが湖西線山科-近江塩津間)です。

主に琵琶湖の東側を走るのが琵琶湖線京都-長浜間)です。

名称について

「琵琶湖線」は愛称で、実際は、京都-米原間は東海道本線(神戸-東京間)の一部、米原-長浜間は北陸本線(米原-敦賀間)の一部です。

なお、米原より大垣・岐阜・名古屋方面(滋賀県内なら米原-柏原間)は、普通に東海道線と呼びます。また、長浜以北(滋賀県内なら長浜-近江塩津間)は、普通に北陸線と呼びます。

それでは、滋賀県のJRを使うにあたって、気を付けたい点を記していきます。

湖西線経由?or米原(琵琶湖線)経由?に注意

225系新快速

前述した通り、琵琶湖を挟んで西側を湖西線、東側を琵琶湖線が走っています。

京都・大阪方面から滋賀へ来られる方は、目的地によっては、山科駅で乗り換えをせねばなりません。

神戸線・京都線から滋賀方面に直通している電車の多くは、琵琶湖線へ行きます。

しかし、もちろん例外もあります。とりわけ注意が必要なのは、新快速です。

日中の時間帯を中心に新快速は、1時間に1本は湖西線経由となります。

新快速に乗って滋賀へ行こうと思っている方は十分注意してください。

間違えないようにする方法

  • 自分の行き先の駅が湖西線か琵琶湖線かどちらにあるかあらかじめ調べておく。
  • 電車の表示がAなら琵琶湖線、Bなら湖西線。駅の案内表示もしっかり確認。
  • 京都駅前後で、自分の乗っている電車が本当に正しいかチェックする。京都駅で乗り換えるのも、OK。
  • 山科駅が近づいたら、もう一度確認。異なる路線に行く電車だったら山科駅で必ず乗り換え。

新快速の切り離しに注意

敦賀駅

多くの新快速は12両で運転されています。

滋賀県の駅ですと、草津、野洲、米原行きの新快速は、終点まで12両ですが、以下のそれ以外の行先の新快速は、切り離しが行われて両数が変わる場合があります。

  • 近江塩津行き、琵琶湖線経由敦賀行き
  • 湖西線経由敦賀行き
  • 米原・敦賀行き

それぞれ、見ていきましょう。

近江塩津行き、琵琶湖線経由敦賀行き

近江塩津行きの新快速、ならびに、琵琶湖線経由の新快速は、全て、米原駅で切り離しが行われます

前4両が近江塩津 or 敦賀行き、後ろ8両は米原止まりとなります。

長浜・近江塩津方面へ行かれる方は、予め、前4両に乗車されることをおすすめします。

近江塩津行きの新快速は、現在、全て、琵琶湖線経由となっております。新快速湖西線経由近江塩津行きはありません。

※反対に、敦賀・近江塩津発の米原経由の新快速は、米原駅で連結が行われます。

湖西線経由敦賀行き

湖西線経由敦賀行きの新快速は、近江今津駅で切り離しが行われます

前4両が敦賀行き、後ろ8両は近江今津止まりとなります。

近江塩津・敦賀方面へ行かれる方は、予め、前4両に乗車されることをおすすめします。

※反対に、敦賀発湖西線経由の新快速は、近江今津駅で連結が行われます。

米原・敦賀行き

ややこしいこと極まりないのが、新快速米原・敦賀行きです。これ、新快速米原経由敦賀行きとは異なりますので、ご注意ください。

この新快速は、前4両が新快速湖西線経由敦賀行き、後8両が新快速米原行きとなります。京都駅で切り離しが行われます。

平日1日1本のレア電車です。私の周りでも、この電車で行き先を誤ってしまったという人がいます。十分な注意を払ってください。

補足:網干行き、上郡行き、播州赤穂行き

補足ということで、滋賀県でたびたび見かける、新快速網干行き、上郡行き、播州赤穂行きについても触れておきます。

まず、網干行きの新快速については、終点まで12両で運転されます。

一方で、上郡行きと播州赤穂行きの新快速は、姫路駅で後ろ4両が切り離され、姫路より先については、前8両での運転です。

網干行き新快速は、姫路駅で切り離しが行われず、終点まで12両であることには注意が必要です。

柘植行きにも注意

京都駅0番乗り場では、夕方を中心に草津線の柘植行きの直通電車があります。この電車は、琵琶湖線の草津まで行った後、草津線に入ります。

草津線の利用者にとっては大変便利な電車だと思います。

草津線利用者以外は乗らないようにすれば、行先を間違えることは、まず、ないでしょう。

永原と米原・長浜の間違えに注意

湖西線の電車に永原(ながはら)行きの電車があります。注意してほしいのが、米原(まいばら)・長浜(ながはま)行きの電車との乗り間違えです。

湖西線の永原行きは、京都発となりますので、京都駅・山科駅を利用される方は注意が必要です。

ちなみに、永原は長浜市の一部です。ただ、永原駅と長浜駅の場所は非常に離れています。

長浜市中心部(黒壁スクエアなど)を観光される方は長浜駅(琵琶湖線)を利用してください。永原駅から歩けるような距離ではありません。

柏原は「かしわばら」と読みます

柏原駅

滋賀県で最も東にある駅が、東海道線の柏原(かしわばら)駅です。柏原は中山道の宿場町として知られていますが、行くときには注意が必要です。

といいますのも、近畿地方で柏原駅が3つあります。

1つ目は大和路線の柏原(かしわら)駅です。柏原(かしわら)は大阪の都市の1つです。

2つ目は福知山線の柏原(かいばら)駅です。福知山線と加古川線が合流する谷川駅の次の駅です。

そして、東海道線の柏原(かしわばら)駅です。前述の通り、中山道の柏原宿の最寄り駅です。

最後に

滋賀のJRでちょっとわかりにくい点を、解説しました。東京などの都市部の電車と比べますと、何ら問題はないと思いますが、それでもやはり間違いは起きてしまいます。柏原(かしわばら)駅の場所を間違えてしまうと大損害ですが、琵琶湖線と湖西線を間違えることも結構つらいものです。どうぞ、ご注意ください。

  • この記事を書いた人

未だ定まらざる

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