高島市マキノ町にあるメタセコイア並木を見てまいりました。時期は11月初旬でまだ紅葉シーズンではありませんでしたが、非常に素敵な景色でした。一方で、かなり混雑しており、マナーを守っていないドライバーも散見されました。当記事では、マナーという観点からメタセコイア並木について述べます。
メタセコイア並木とは
まずは、メタセコイア並木について説明する必要があります。全国的にも有名になったメタセコイア並木は、高島市北部のマキノ町にあります。周辺には、果樹園(西日本有数の栗園など)があるため、メタセコイア並木は、単なる観光地ではなく、防風林としての役割を果たしているのです。ちなみに、かつては、桜並木にしようという意見もあったそうです。
春や夏は新緑のメタセコイア並木、秋は紅葉のメタセコイア並木、冬は雪化粧のメタセコイア並木を楽しめます。
なお、上の写真は、11月初旬のメタセコイア並木の様子です。
ドライバーのマナー違反に憂慮
メタセコイア並木が全国的に知られるようになってから、たくさんの観光客が訪れるようになりました。喜ばしいことかもしれませんが、一方で、ごく一部ですが、ドライバーのマナー違反も散見されました。観光公害にもつながりかねない、ゆゆしき事態であると思います。
地元の方によりますと、メタセコイア並木のある道路からでしか行き来できない集落があるということです。地元の方からすると、マナー違反は大変迷惑なものだと思います。ドライバーは、メタセコイア並木のある道路は生活道路であるということを意識していただきたいです。
以下、私が実際に見たことと地元の方から聞いた情報をもとに、マナーについて記します。
路上駐車・停車
写真を撮るため、路肩に車両(乗用車・バイク)を停めるドライバーが散見されました。確かに、駐停車禁止の標識はなかったかもしれませんが、全国的にメタセコイア並木が知られている昨今においては、交通妨害以外のなにものでもありません。路上における駐停車は、マナーの観点から、してはなりません。
メタセコイア並木を背景に、車両とともに写真を撮りたいという欲求は捨てねばなりません。それをできない方は、残念ながらメタセコイア並木を訪れないほうがよいかと思います。
では、車両をどこに停められるのかという疑問が生じるとは思いますが、この記事の後半で紹介します。
騒音
メタセコイア並木のある道路は、ツーリングで人気のスポットです。バイクのライダーの方にはぜひおすすめしたい場所ですが、一つだけ条件があります。それは、騒音を出さないように気を付けることです。バイクの騒音により、メタセコイア並木の風情を台無しにしてしまします。実際、私が訪れた時もバイクの音が気になりました。
ツーリングを楽しむのはよいのですが、騒音を出さないように、配慮してバイクを運転する必要があります。
道路で寝転がるなどの行為
こちらは、地元の方から聞いた情報です。
SNS映えを意識してか?、道路の真ん中で寝転がって撮影を試みる人がまれにいるようです。危険を試みて少し大きいことをするためにメタセコイア並木に行こうと思っている方は、即座にそのような考えを捨ててください。メタセコイア並木は公のものであることは言わずもがなです。道路の真ん中で寝転がるなど論外です。
また、道路の真ん中で写真を撮ることも大変迷惑な行為ですので、おやめください(こちらも時々散見されるそうです)。
駐車場を利用して、歩いて楽しもう
車やバイクでマキノのメタセコイア並木を訪れる方は、マキノピックランドの駐車場(無料)を利用しましょう。バイク専用の駐車場も整備されています。もし、マキノピックランドの駐車場が満車になった場合は、隣接するマキノピックランドのグラウンドも駐車場として開放されるようです(下写真)。なお、マキノピックランドは、道の駅のような施設です。
マキノピックランドからメタセコイア並木までのアクセスは、徒歩0~2分です。並木道には歩道が整備されているため、歩いてメタセコイア並木を楽しめます。また、マキノピックランドのすぐ近くには、メタセコイア並木の起源が書かれた石碑もあるため、そちらで記念撮影もできます。
車やバイクでメタセコイア並木を見に来られる方は、マキノピックランドの駐車場に駐車し、歩いてメタセコイア並木を楽しみましょう。
公共交通機関で見に行こう
マナー違反をしたくないドライバーやマナー違反車両に対して癪に障りそうだというドライバーの方は、ぜひ公共交通機関でメタセコイア並木を見に行ってください。実際に、私は、公共交通機関を使ってマキノを訪れました。公共交通機関によるアクセス方法をごく簡単に記しておきます。
1. JR湖西線(新快速湖西線経由敦賀行き等で)マキノ駅まで行く。湖西線の近江今津駅より北の区間は、電車の本数が少なくなるので注意。
2. コミュニティバス(湖国バス)に乗車。巡回バスで、1時間に1本程度の本数です。なお、時計回りのほうが早く着きます。
3. マキノピックランドバス停にて下車。
終わりに
マキノのメタセコイア並木は素晴らしいものです。地元にとっては、重要な観光資源になっていることだと思います。しかし、ドライバーのマナー違反は、憂慮すべき事態です。一部では、無法地帯に化しているという指摘もあるようです(私が行ったときはそのようには思わなかったが…)。いずれにせよ、ドライバー1人1人がマナーを守って、メタセコイア並木を楽しんでいただきたいと思います。