毎週日曜日の17時(冬季)か18時(夏季)に、草津市内の防災行政無線から「夕焼け小焼け」の音楽が流れます。しかし、なぜ毎日ではなく日曜日だけなのか、疑問に思われませんか。例えば、栗東市は毎日夕方に、大津市旧志賀町は毎日数回、防災行政無線から音楽が流れます。当記事では、草津市における防災行政無線の謎を解きたいと思います。
防災行政無線をご存じでしょうか
最初に、草津市民の皆さん、草津市内の各所に屋外スピーカー(防災行政無線)があるのをご存じでしょうか。知らないという方は、ぜひ、屋外スピーカーを探してみてください。あちらこちらにあることがわかると思います。
本題に入ります。防災行政無線は、屋外スピーカー等を使って、Jアラート情報や防災情報等を市民に伝えるシステムのことです。
例えば、以前、滋賀県内に特別警報が発令された時がありました(2013年9月の台風18号、特別警報初運用)。朝5時くらいの発令でしたが、草津市の屋外スピーカーからはその旨を防災行政無線で市民に伝えていました。
一方、平時は時報として使われることも少なくありません。毎日、決まった時間に音楽が流れる自治体・地域もあります。例えば、栗東市では、毎日夕方に防災行政無線から「夕焼け小焼け」が流れます。
では、草津市はどうかというと、毎週日曜日の夕方だけ防災行政無線から音楽が流れます。どういうことなのでしょうか?
日曜夕方だけ音楽が流れるのはなぜ?
草津市の防災行政無線(屋外スピーカー)からは、毎週日曜日の夕方に、童謡「夕焼け小焼け」が1分弱流れます。夏季(4月~9月)は18:00から、冬季(10月~3月)は17:00から放送です。
毎週日曜日の夕方だけに流れる所以は、訓練目的だからです。草津市は時報としては、防災行政無線を使っていないのです。
FM波!?
一般的な防災行政無線は専用波を使っていますが、草津市の防災行政無線はFM波(えふえむ草津、78.5MHz)を活用しています。大雨などで屋外スピーカの音が聞こえないときに、ラジオをえふえむ草津のチャンネルに合わせると、防災行政無線にて伝えられていることを聞くことができるというメリットがあります。
したがって、もちろん、毎週日曜日の夕方には、屋外スピーカーと同様に、「夕焼け小焼け」が流れます。
防災行政無線の音楽は騒音?
防災行政無線の音が騒音と思われる方もいらっしゃるかもしれません。特に、草津市は、ベッドタウンですので、地縁にとらわれず、静かにゆっくりと暮らしたいという方が多いと思います。それ故、防災行政無線の音楽が騒音と思われる方は、少数ながらいらっしゃると推測します。
とはいえ、草津市の場合は、毎週日曜日の夕方に1分弱だけの放送ですので、どうでもよいという方が大半ではないでしょうか。
終わりに
いかがでしたか。毎週日曜日の夕方だけ防災行政無線から音楽が流れる所以は、訓練目的だったからでした。不思議に思っていた方、謎を解くことはできましたか。本来、防災行政無線は有事に役立つものですが、それが役立つような日が来ないことを祈ります(災害等がこないことを祈ります)。