今回は、滋賀ナンバーについて。
自動車のナンバープレートには、車を使う本拠地を管轄する運輸支局、または、自動車検査登録事務所の地名が、必ず、記載されています。
滋賀県は、「滋賀ナンバー」の1種類のみ、存在します。
ご当地ナンバー「彦根」を導入する動きもありましたが、断念されました。
京阪神の一部の方々は、滋賀ナンバーの車を見るや否や、「ゲジゲジナンバー(ゲジナン)」と心の中でからかっているようです。
滋賀県民の私は、そのように揶揄されても全く気にしませんが、やはり、気にする人は少なくないと思います。
滋賀県民が詳しく解説していきます!
なぜ「ゲジゲジナンバー(ゲジナン)」
京阪神の一部の方は、滋賀ナンバーを「ゲジゲジナンバー(ゲジナン)」と揶揄します。ゲジゲジとは、ご存じの通り、脚が多くて、細長い虫のことです。
では、なぜ、「ゲジゲジナンバー」なのでしょうか。
「ゲジゲジナンバー」の略称は、「ゲジナン」です。
滋賀ナンバーが「ゲジゲジナンバー」(ゲジナン)と揶揄される理由は、「滋」という字の「幺」の部分が、ゲジゲジに似ているからです。
確かに、「幺」という字を見ると、ゲジゲジが想起されるような気もします。
実際に、ゲジゲジの写真と見比べてみましょう。
ゲジゲジの写真と照合
ゲジゲジと滋賀ナンバーを見比べてみましょう。
ゲジゲジは、左上の画像に示しているように、脚が多数あり、細長い虫です。
実際に、ゲジゲジと「幺」を見比べてみますと、似ているような似ていないような…といった感じがします。
確かに、細長いということは、ゲジゲジと「幺」の共通点ですが…。
まあ、とにもかくにも、他都道府県のナンバーで、ゲジゲジと似ているものはありませんので、滋賀ナンバー=「ゲジナン」ということにしておいてよいでしょう。
揶揄されても気にするな
滋賀ナンバーが「ゲジゲジナンバー」と、京阪神の一部の人々から揶揄されることについて、私が思うところを述べます。
率直に言って、滋賀ナンバーをゲジナンなどと揶揄されても気にする必要は全くありません。
ゲジゲジはムカデとは異なり強い毒は持っておりません。一応、微弱の毒は持っているものの、人間に害を与えることはありません。また、病原菌を媒介することもありません。
私自身も、畑作業中などに、ゲジゲジを実際に触ってしまったことがありますが、全くもって問題ありませんでした。
一方で、ゲジゲジは、むしろ、ゴキブリやダニといった害虫を捕食する益虫なのです。
かといって、誇る必要もありませんが、このように揶揄されるナンバーは意外と希少です。
「ゲジゲジナンバー」という呼称について、前向きに捉えてもよいのではないかと、私は思っております。
ただ、「ゲジゲジナンバー」について、不快に思う県民が、少なからず存在します。他府県民の方は、こうしたことにも、配慮する必要があることは言うまでもありません。
滋賀ナンバー=イナズマナンバーとの声も
一方で、滋賀の「幺」の部分は、稲妻に似ているとの指摘もあります。
それ故、滋賀ナンバーは、イナズマナンバーと言われることもあります。
個人的には、滋賀ナンバーをゲジナンと言われるより、イナズマナンバーと言われるほうが良い気はします。
滋賀県出身のミュージシャン、西川貴教氏が烏丸半島で開催しているイナズマロックフェスの由来は、「イナズマナンバー」から来ています。
イナズマロックフェスは、毎年秋に、滋賀県草津市の烏丸半島で、西川貴教氏が発起人となって、開催されております。有名ミュージシャンが、多数、出演しています。
「びわこナンバー」?「彦根ナンバー」?
最近、滋賀ナンバーがゲジナンなどと揶揄されることから、「びわこナンバー」に変更してしまおうという意見もあります。
しかし、私は、そのようなことをする必要はないと思います。理由は上記の通りでありますが、そのほかに、手続きが大変、費用を要するといったこともあります。
また、「びわこナンバー」にすることにより、県民の滋賀に対する意識の高揚といった効果は、確かに期待できます。
しかし、今は、琵琶湖の図柄が入ったご当地ナンバープレートもありますので、「びわこナンバー」にこだわる必要はないと思います。
一方で、彦根市と甲良町では、「彦根ナンバー」というご当地ナンバーの導入を検討していましたが、甲良町の反対のより、「彦根ナンバー」の導入は断念されています。
滋賀県では、これからも、「滋賀ナンバー」のみが存在するということになります。