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新しい調理場ができ、大津市立の中学校でも給食が始まった

給食

大津市立の全中学校で、給食が始まったみたいです。我が家にも、中学生の弟がいますが、大変うらやましく思います。大津市立の全中学校に給食を提供できるようになったのは、新しい調理場ができたからです(外見だけですが、見てまいりました)。当記事では、私の体験をもとに、大津市の(中学校の)給食について語ります。

自動車教習所が調理場に変わった

東部学校給食共同調理場
(新)東部学校給食共同調理場

国道一号線の栗林町交差点を西(進行方向を草津方面とすると左)へ進むと、上の画像のようなピッカピカの建物が建っています。あたかも、何処かの工場のようです。これが、大津市の東部学校給食共同調理場です。実は、この地、数年前までは、滋賀県自動車教習所がありました。実は、すぐ近くに、月の輪自動車教習所があり、競争に敗れたためか、滋賀県自動車教習所が閉鎖され、その跡地に調理場ができました。

この調理場ができた理由は、中学校給食が始まったからだけではありません。実は、瀬田北小の前・瀬田北中の横にある、東部学校給食共同調理場(下の画像)の老朽化が進んだことも大きな理由です。

新聞を見ていて驚きましたが、この調理場、国内最大級の1万7千食を調理することができるということです。そのため、そのほかの既存施設も活用すると、大津市立の小学校のみならず中学校にも給食を提供できるようになりました。

旧東部学校給食調理場
(旧)東部学校給食調理場

中学校ではこれまでスクールランチを実施

大津市立の中学校ではこれまで、スクールランチを実施していました。私が、中学校の時の導入されたことを記憶しております。スクールランチ(school lunch)を日本語に訳すと給食となりますが、このスクールランチは一般的な給食とは、異なっていました。というのも、スクールランチは予約制で希望者のみに実施していたのです。弁当販売のようなものでした。それゆえ、私が中学生の頃は(おそらくその後も)、多くの人は、弁当を持参しており(もしくは、コンビニ等で昼食を購入しており)、スクールランチを利用する人は多くありませんでした。なお、私もスクールランチを食べたことがありますが、それは、大変バランスがよく、おいしかったと記憶しています。

ちなみに、志賀中学校と葛川中学校は、既に給食を実施しています。

気になる献立内容は

大津市給食献立表

実は、給食の献立内容は、小学校と同じです。週3回が米飯給食、週2回がパン給食です。一般的には、主食・牛乳・主菜・副菜・汁物という構成です。時々、麺類や飲むヨーグルト、デザート等も出されます。

中学校での給食実施のメリット・デメリットは

まず、メリットですが、家庭の負担が減ることでしょう。やはり、毎朝の弁当作りは大変です。そのため、毎朝の弁当作りがなくなると、朝の時間もより気楽に過ごすことができるのではないでしょうか。共働き世帯の方は、なおさらだろうと思います。

また、生徒がバランスの良い昼食を食べることができます。私が中学生の頃も、少なからず、コンビニ等でおにぎりやパンのみを購入して、持ってきている人がいました。いろいろな家庭の事情があるかとは思いますが、やはりそのような食事はバランスが良いとは思いません。一方で、給食は栄養バランスが考慮されています。成長期である中学生にとって、バランスの良い食事を食べられることは歓迎すべきことです。

次にデメリットです。第一に、給食費がかかることです。大津市の中学生の給食の場合、1日当たり290円の給食費がかかります。家で弁当を作って持参するほうが、費用は安いと思われます。給食費が、家庭の負担になることは仕方がありません。月5000円くらいですから。なお、収入が少ない世帯の場合は、小学校と同じく援助がありますので、逆進性という問題については、あまり心配する必要はないと思います。

第二に、生徒の負担が増えることです。小学校と同じく配膳係や牛乳パックの折り込み作業が必要となります。そのうえ、小学生と比べて、中学生は授業時間が長いため、昼食の時間を多少削らざるを得ません。

最後に

大津市の中学校で給食が導入されましたので、滋賀県内で、中学校に給食を導入していない自治体は、草津市と守山市のみとなりました。草津市と守山市も、まもなく中学校の給食を導入するようです。ベッドタウンとして栄えている草津市や守山市の給食導入は待ったなしだと思います。

中学生の皆さんについては、是非、感謝をして残さずにおいしく給食をいただいてほしいと思います。

  • この記事を書いた人

未だ定まらざる

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