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天気予報において、滋賀県北部は近畿北部?or近畿中部?

滋賀県の地図

皆さんにとって、天気予報は毎日見る(もしくは聞く)情報でしょう。もちろん、私もそうです。ただ、天気予報を見る上で、自分の住んでいる地域がどこの地域区分に分類されるのか迷われたことはありませんか。例えば、関東地方北部は、「栃木県、群馬県、茨城県」があてはまるといったことです。もちろん、天気予報において、自分の住んでいる地域はどの区分に当てはまるのか、事前に知っておくことが大切ですが、とりわけややこしいのが滋賀県北部の地域区分です。そこで、本日は滋賀県北部の地域区分について解説します。

滋賀県北部に当たる場所

天気予報における(気象区における)滋賀県北部は、近江西部、湖北、湖東の地域に分けられます。すべての市町村を書くと見苦しいので下の地図や表を参照してください。なお、滋賀県南部と北部の境界は、大雑把に愛知川と和邇川と覚えておけばよいです。

※一般的に東近江市なども湖東地域といわれますが、天気予報では東近江地域となります。
※大津市北部は近江西部に入ります。一つの市区町村に複数の気象区があることは珍しい。

滋賀県の地図
滋賀県北部の地域区分市町村
近江西部高島市、大津市北部
湖北長浜市、米原市
湖東彦根市、甲良町、豊郷町、愛荘町、多賀町

滋賀県北部の気候(降水量に注目!)

降水量に注目してみましょう。今回は、滋賀県長浜市余呉町柳ケ瀬と大阪市、兵庫県豊岡市を比較します。下のグラフを見てください。
(データの出典は、気象庁ホームページです。各データは、1981年から2010年の各月平均降水量を示しています。)

柳ケ瀬と大阪の比較

まずは、滋賀県北部に位置する長浜市余呉町柳ケ瀬と大阪市の降水量を比較してみましょう。下のグラフより、どのような特徴があるでしょうか。

柳ケ瀬の降水量のグラフ
気象庁ホームページ過去の気象データをもとに作成
大阪の降水量のグラフ
気象庁ホームページ過去の気象データをもとに作成

柳ケ瀬の冬の降水量は、かなり多いです。また、夏の降水量も冬ほどではありませんが、多いように感じます。

一方、大阪は、冬の降水量より、夏の降水量が多いです。冬の降水量は、柳ケ瀬と比べると、かなり少ないですね。

柳ケ瀬と豊岡の比較

次に、同じく滋賀県長浜市柳ケ瀬と兵庫県北部に位置する豊岡市を比べてみます。何がわかるでしょうか。

気象庁ホームページ過去の気象データをもとに作成
気象庁ホームページ過去の気象データをもとに作成

冬の降水量は、柳ケ瀬と豊岡ともに多い傾向が見て取れます。

一方、夏の降水量は、豊岡に注目すると、冬の降水量より少なくなっています夏の降水量があまり多くないことが近畿北部の特徴です。一方、柳ケ瀬は、夏の降水量も多いと言えるでしょう。

大阪と豊岡の比較

何度も同じグラフを出すと、癪に障ると思うので、上のグラフを参照してください。

大阪は、冬より夏の降水量が多め豊岡は夏より冬の降水量が多めという傾向が読み取れます。

大阪と豊岡の夏の降水量を比較してみても、豊岡のほうが少なくなっています。前述の通り、近畿北部における夏の降水量は少ない傾向があります。

滋賀県北部の傾向

以上より、滋賀県北部は、冬は近畿北部(上の例では豊岡)とよく似た降水量夏は近畿地方中部(上の例では大阪)とよく似た降水量であることがわかります。

ちなみに、滋賀県北部の彦根市などは、冬より夏の降水量のほうが多い傾向にありますが、冬の降水量も大阪や滋賀県南部などの近畿中部よりは多い傾向があります。

【結論】滋賀県北部は近畿北部and近畿中部

結論として、滋賀県北部は、近畿北部でもあり近畿中部でもあります。暖候期である4月から10月は近畿中部に分類され、寒候期である11月から3月は近畿北部に分類されます。季節によって、地域区分が変わるのは滋賀県だけです。非常にややこしいですね。テレビなどで滋賀県北部の天気予報を見聞きするときは、以上のことを覚えておく必要があります。

なお、滋賀県南部は、一年中、近畿中部に分類されます。

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未だ定まらざる

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